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警察本部庁舎を大規模改修、総事業費42億、受変電、空調、昇降機を更新

2021/06/18 日本工業経済新聞(栃木版)

 県管財課は県有建築物長寿命化工事実施計画に基づき、県警察本部庁舎(宇都宮市塙田1-1-20)の大規模改修に着手する。今年度から2023年度までの3カ年で受変電設備と空気調和設備、昇降機を更新する。総事業費は約42億円。今年度当初予算に総額40億7661万7000円の継続費を設定した。設計業務をAIS総合設計(宇都宮市)が進めており10月中の完了を見込んでいる。管財課では設計内容を踏まえて各部材の更新方針や工事の進め方を検討していく。

 工事費と監理委託料を含めた継続費の年割額は21年度3億2502万4000円、22年度22億4214万円、23年度15億945万3000円。

 更新する既存部材は、受変電設備が容量4850kvの大型設備1基。空調設備がガス式冷温水発生器2台と一部電気式チラー。エレベーターは5基で荷物用1基、常用4基。

 各部材はいずれも耐用年数を迎え、老朽化が進行。特に空調設備は熱効率が下降しており、修繕しながら使用している状況となっている。

 受変電設備は、導入する空調方式によって更新容量が変動。空調設備については、高効率や費用抑制を念頭に今後維持していくために最適な方式を選択する。

 工事では、庁舎が24時間稼働しているため、通常業務の影響も最小限に留める。また、工事用車両にも配慮。現状では、西側正面ロータリーや北側駐車場の停車となるため、東側の来客用駐車場の開放や敷地外の駐車スペース確保なども検討している。

 警察本部庁舎は1996年の竣工。S造地上12階地下2階て延べ2万2351平方m。敷地面積1万2148平方m。完成当初は、警察本部と県庁知事部局の一部が入居。2007年の県庁完成に伴い、警察本部単独での供用となった。

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