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茨城県水戸市

水道施設整備まとめ②水戸市/ポンプ取り替え月内/開江浄水場中央監視は22年度

2021/06/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は2021年度に15億3595万2000円で老朽施設の更新を、13億6859万1000円で水道施設の耐震化を進めている。開江浄水場逆洗ポンプおよび表洗ポンプ取替工事と楮川ダム管理橋・水管橋の耐震補強工事の2件については月内に公告する見通し。枝内取水場の計装設備取替工事を7~9月に公告する。開江浄水場と楮川浄水場の中央監視操作施設の更新は22年度の工事着手に向け設計を進めていく。開江では薬品注入施設の更新と浄水池の耐震補強も計画。

 開江浄水場(開江町)では逆洗ポンプ(口径600㎜)と表洗ポンプ(口径200㎜)各1台の取替工事を月内に公告する。また委託については中央監視操作施設の更新を㈱東洋設計事務所(文京区)が、薬品注入施設の更新と浄水池の耐震補強を中日本建設コンサルタント㈱(名古屋市)がそれぞれ設計している。

 楮川浄水場(田野町)については楮川ダム管理橋・水管橋の耐震補強工事の月内公告に向け準備を進行中。工事費として2000万円程度を見込む。設計は中日本建設コンサルタントが20年度にまとめた。また開江と同様に、中央監視操作施設の更新に向けて設計を策定する。

 枝内取水場(渡里町)においては水位計2台、濁度計1台、pH計1台、導電率計1台を取り替える。5カ月の工期設定で、7~9月に一般競争入札で発注を見込む。開江系導水管布設替工事は5月25日に入札執行。千波配水場電気設備取替工事については昱㈱(中央区)が担当する。

 このほか7~9月発注分として楮川浄水場管理棟の空調設備改修、開江浄水場の薬品注入設備修理、楮川ダムの薬品注入設備修理、千波配水場の緊急遮断弁修理を計画。内原第7・第8取水場については解体する。

 市の21~23年度実施計画を見ると、水道施設の耐震化・耐震対策に対し22年度は5億3600万円を投じ、開江浄水場浄水池の耐震補強工事に着手。また、楮川浄水場(田野町楮原1662―14)の浄水施設耐震化設計などを進めていく。23年度は10億400万円で楮川浄水場の耐震補強工事に取り掛かるほか、施設の設計1件もまとめる。

 浄水場施設設備などの更新・改修に関しては22年度に10億600万円を見込み、開江浄水場のろ過池原水弁・表先弁取替工事を新規で発注する。枝内取水場のダム導水電気設備取替工事設計をまとめる。23年度は9億8400万で枝内取水場の受変電設備やポンプ動力設備の更新工事などを計画。楮川浄水場の中央監視施設取替工事の設計も進めるとしている。


【写真=開江浄水場では薬品注入施設を更新】

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