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茨城県水戸市

地質調査は年内委託/22年度長寿命加工発注へ/石川小校舎計5548㎡が対象

2021/06/11 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市学校施設課は、石川小学校(石川4―4035)の長寿命化改良工事を2022年度に計画している。普通教室や特別教室で構成される6―4棟など4棟計5548㎡が対象。エレベーター設置に伴う地質調査を年内に指名通知する見通し。4棟を一括で施工する場合は2カ年、2期に分ける場合は計4カ年で行う。建築・電気設備・給排水・空調の4分離を見込む。過去の同種工事では、参加条件を市内に本店を持つ建築Aの2者JVとしている。

 長寿命化の内容として外壁の補修、塗装の更新、電気・水道などインフラの更新、中性化対策、トイレ洋式化を想定。さらに給食の運搬や障害者が利用できるエレベーターを新設する。設置場所や台数については設計の中で詰めていく。

 エレベーターの設置箇所が固まれば、地質調査を年内に指名競争入札で発注する。

 同校は敷地1万7792㎡。校舎に関しては6―1・2・3棟、6―4棟、17―1棟、17―2棟の4棟が対象となっている。いずれもRC造3階建て。床面積は6―1・2・3棟が977㎡、6―4棟が518㎡、17―1棟が2316㎡、17―2棟が1737㎡となっている。

 今後の流れとしては、実施設計を㈱パル綜合設計(水戸市)が年度内にまとめる。22年度に仮設校舎の賃貸借を発注し、移転完了後に長寿命化工事に入る。

 仮設校舎については工事を1・2期と分けるか、一括で実施するかによって規模が決まる。児童数は21年5月1日時点で452人。設置箇所についても実施設計の中で検討する。リース期間終了後は撤去するという。

 石川小学校の過去工事を見ると、19年度に屋内運動場屋根改修工事を㈱三剛建設が実施。20年度に6―1・2・3棟のトイレ洋式化を㈲ロビンス熱工業、同電気設備を㈲谷津電機商会が施工している。全て市内業者。

 過去の同種工事では、参加条件を市内本店で建築Aの2者JVとしている。代表者については建築900点以上の特定建設業者。過去15年以内にS造、RC造またはSRC造で延べ1000㎡以上の建物(新築、改築、増築または建物全体に及ぶ改修・修繕工事)の建築一式工事の元請施工実績を求める。

 市は学校施設の長寿命化改良事業を重点的に進めている。21年度については渡里小に22年度まで継続費21億円、酒門小(2期)に同7億4300万円で工事に着手する。これまでに実施した学校の長寿命化では、建築・電気設備・機械設備(給排水)・機械設備(空調)の4分離で発注している。石川小も同様の発注形態となりそうだ。


【写真=長寿命化する石川小】

長寿命化する石川小

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