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群馬県安中土木事務所

県安中土木は碓氷川中宿工区河川改修事業の樋門新設詳細設計まとめる

2021/06/22 群馬建設新聞

県安中土木事務所は、碓氷川中宿工区の河川改修事業で行う樋門新設および付け替え工事の詳細設計がまとまったことを明らかにした。これから用地買収を推進し、2022年度以降に工事着手する。工事箇所は近在する中宿堰用水の排水樋門と板鼻用水の取水樋門の2カ所となる。設置する樋門はどちらもプレートガーダ構造ステンレス製ローラゲート。開閉装置の形式は手動ラック式で、水密方式は後面四方ゴムを採用する。

中宿工区は県道吉井安中線の鷹の巣橋から上流、九十九川の合流地点までの約760mと、国道18号久芳橋から扇城橋下流側までの約500mの2区間で構成している。2カ所の樋門は先行して整備する約760m区間内に整備する。

21年度は取水樋門を設置する鷹の巣橋から九十九川の合流地点までの左岸側で用地測量業務を実施。業務は月内に指名通知する。一方の排水樋管新設箇所については、現在用地買収を進めている状況。進捗を踏まえ、排水樋管から先行して工事発注されることが見込まれる。また、ゲート工と本体工を分離して発注するかについて今後検討する。

取水樋門は板鼻用水堰の既設取水樋門から約40m上流に整備する。取水した水は堤内地側の堤防法面に沿ってプレキャストボックスカルバートを延長52・8mで敷設して既設の板鼻用水堰に接続させ放流させる。ボックスの内空断面は1000㎜×1300㎜。既設の樋門は、新設する樋門完成後に解体し、その後築堤工事に着手する。

排水樋門は鷹の巣橋上流約100mの位置に新設。既設の中宿堰用水路が今後行う築堤工事により埋塞してしまうことから整備する。<cl:>

地形測量は関東測量(前橋市)、詳細設計を日本工営(東京都千代田区)が手掛けた。

約760m区間では2カ所の樋門整備のほか、湯ノ入橋や湯の入橋の架け替えなど大型工事が計画されている。湯ノ入橋は長大(東京都中央区)が詳細設計を進めている。セントラルコンサルタント(東京都中央区)が担当した予備設計で橋長146・5m、全幅7・7mの鋼4径間連続鈑桁橋、橋台2基が逆T式、橋脚3基は壁式を有力案とした。湯の入橋は22年度以降に設計着手し整備計画をまとめる。

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