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栃木県日光市

日光市、市道と県道歩道バリアフリー化へ、土木事務所と連携、日光ICから1.3㎞、側溝工事着手、8月頃

2021/06/23 日本工業経済新聞(栃木版)

 日光市は、日光宇都宮道路日光インターチェンジ出口交差点から西側の市道(御幸町、東和町ほか)の歩道バリアフリー化に着手する。区間延長は1320m。市道区間は御幸町~松原町線と市道鹿沼日光線~七里交差点線の870m。主要地方道鹿沼日光線を挟む形となっており、県日光土木事務所と連携して事業に取り組む。現道の幅員12mの中で歩道を拡幅してセミフラット化。車道の舗装補修も実施する。今年度は市道鹿沼日光線~七里交差点線で側溝布設替え工事の条件付き一般競争入札を8月頃に公告。NTTなどの電柱移設工事も並行して進められる予定。

 区間構成は日光インターの出口交差点から市道鹿沼日光線~七里交差点線190m、県道鹿沼日光線450m、市道御幸町~松原町線680m。日光駅前を通る国道119号と並行している直線区間を整備する。

 沿線には日光行政センターや日光体育館、街区公園などの公共施設があり人家が立ち並んでいる。日光インターを利用する車両が多く通過するものの歩道は狭く、車道部との段差も大きい。歩道部を幅員2mへ拡幅するなどして歩行者の通行環境を改善する。

 現況幅員は車道部3・25m×2車線、路肩1・25m×2。両側の歩道は幅1・5m。歩道部の車道側に電柱が立っているため歩道の通行空間が狭い。側溝は民有地側に布設されている。NTTや東京電力の電柱は約50本。主に市道区間は北側、県道区間は両側に立っている。

 計画では電柱を民有地側に移設し、管渠型側溝を車道部と歩道部の境に布設。車道部は車線3m×2、自転車通行空間の路肩1m×2とする。市道部分の事業費は約2億円を想定。社会資本整備総合交付金を導入しており、複数年をかけて事業を完了させる。

 維持管理課では側溝を布設する下流側から工事を進めていく方針。側溝と電柱の移設後に歩道部の工事を実施する。車道部の舗装打ち換えを行って高さを上げ、歩道部とのセミフラット化を図る。

 今年度に市が発注する側溝布設工事は道路両側に約150mずつ布設を予定。当初予算には3000万円を計上。詳細設計はエース設計(宇都宮市)が担当した。

 日光土木事務所は鹿沼日光線の区間を相生町工区として取り組んでいる。現状は市道区間と同様。今年度の事業費配分はなく、市事業や電柱移設の進捗に合わせて次年度以降に工事を進める予定。

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