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山梨県峡東農務事務所

山梨西部地区の農業基盤整備で測量設計着手へ

2021/06/25 山梨建設新聞

 山梨西部第2地区(山梨市落合地内ほか)の農業基盤整備で県峡東農務事務所は、来月にも区画整理や農道整備などに向けた測量・設計に着手する。本年度新規事業化した地区で、果樹産地の農業基盤を整備し作業効率を向上させる計画。概算事業費は29億円。来年度着工を目指しており、事業期間は9年程度を見込んでいる。

 現場は西関東連絡道路の北側がメイン。万力、上岩下両ランプの間に位置する。周辺にはモモやブドウの果樹園が広がるが、勾配がきつく農道も狭い。本事業では、フルーツライン周辺の3カ所で区画整理を行うほか、農道を7路線、排水路を2路線整備。鳥獣害防止施設も設置する。

 全体計画は区画整理28ha、農道4510m、排水路350m、鳥獣害防止施設3200m。本年度事業着手し、2029年度完了を予定する。本年度事業費は概算で5000万円程度、来年度事業費は2億5000万円程度を見込む。

 本年度はフルーツラインと西関東連絡道路の間にある山根地区について、区画整理(4ha弱)と農道1号(900m程度)の基本設計に着手。同連絡道路南側に位置する正徳寺地内の排水路(300m程度)の設計も行う。いずれも来月入札を行う方向で準備を進める。

 着工時期について同事務所担当者は「排水路については来年度に着工できればと考えている。区画整理と農道については、地元との調整に時間がかかる可能性がある」と話した。


【写真=現場周辺は急峻な地形】

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