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つくば市が筑波東中にBMXコース整備へ

2021/06/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくば市総合交通政策課サイクルコミュニティ推進室は、旧筑波東中学校にBMXレーシングのコースなど自転車拠点を整備することを明らかにした。校舎に管理事務所や自転車整備・組立場、シャワー室・更衣室などを設置し、校庭にコースや駐車場を造る。コース設計について補正予算で委託料を確保し、本年度中に策定させる。2022年度に校舎改修とコース整備の工事を進め、先行して進められている筑波山地域ジオパークの拠点施設と合わせて、23年度の供用開始を目指す。

 筑波東中(北条4160)は17年に閉校。校舎は1967年築で、RC造3階建て、延べ床面積3925㎡。

 1階に管理事務所(約190㎡)や自転車整備・組立場・駐輪場(約250㎡)、レンタサイクル保管スペース(約50㎡)、トイレ(約35㎡)を配置。2階にはシャワー室・更衣室(約65㎡×2)、会議室(約65㎡)、トイレ(約35㎡)を設置。

 1階と2階の西側では別途、観光推進課がジオパークの中核拠点施設として案内所や展示室、事務所、実験室などを置く。

 校庭の東側にはBMXコース(1万1704㎡)、西側には駐車場(7610㎡、約300台分)を整備。

 コースは一般コース(L380m、A8400㎡)と子ども・初心者コース(L100m、A1250㎡)を設ける。

 現在、先行して㈱のあ設計事務所(つくば市)が、ジオパーク拠点も含めた校舎改修および駐車場の設計を策定している。履行期限は来年2月10日。

 コースの設計については、早ければ9月議会で補正予算を計上し、随意契約で発注することを想定している。

 工事については、来年度に校舎とコースを分離して発注する。なおコースの工事費は、埼玉県の秩父滝沢サイクルパークBMXコースを参考にし、7~8000万円程度と試算している。

 この自転車拠点は、自転車のまちを標榜するつくば市と、2014年に誕生したつくば市のプロサイクリングチーム「弱虫ペダル」が協働で企画した。従来のつくば霞ヶ浦りんりんロードや不動峠のサイクリング拠点に加え、ジオパーク拠点、BMXコースを整備することで、集客力を高め、地域振興につなげる。


【BMXコースレイアウト案】

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