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厚生労働省新潟労働局

アパ駅前プロジェクトで労災防止にパトロール

2021/06/29 新潟建設新聞

 新潟労働局は24日、新潟市中央区の万代5丁目で熊谷組・加賀田組・植木組JVが施工するアパ新潟駅前大通プロジェクト新築工事の公開安全パトロールを実施した。7月1日からの全国安全週間を前に岩瀬信也局長らが労働災害防止の気運、安全意識の高揚を図るため実施。墜落・転落防止対策やクレーンの落下防止策をはじめ、新型コロナウイルスや熱中症対策などを入念にチェックした。

 パトロール後に、岩瀬局長は「足場も墜落防止措置が施され、安全帯の表示も分かりやすく、墜落転落災害防止に対応している。検温や三密防止など感染対策も取られているが、コミュニケーション不足による災害も懸念される。コミュニケーションを取りながら、コロナ対策も取っていただきたい」とした。また「県内の建設業での災害は増加傾向で、墜落転落災害が全体の3分の1を占める。高所の作業に注意し、これからの熱中症対策にも休憩を取りながら安全作業を進めていただきたい」と要請した。

 同工事は、S造19階建て、建築面積1746・93㎡、延べ床面積2万2603・74㎡、1001室の客室をはじめ大浴場・露天風呂・プール・ジム等を備えたホテル棟とRC造地上19階、地下1階建て、建築面積1326㎡、延べ床面積2万1049・31㎡のマンション棟を建設中。

 ホテル棟では3階のユニットバス据付、3~6階の外壁仕上工事、3~8階部の内装工事、10~12階で外壁ECP・ALC工事、17階デッキコンクリート打設、屋上階のスラブ配筋の建設を進めており、工事進捗率は44%。マンション棟では、地下階の山留解体およびピット立ち上がり、スラブ型枠組立、外周埋め戻しなどを行っており、16・5%の進捗となる。

 着工から現在まで無事故・無災害を継続中で、工事を担当する熊谷組JVの君島康之所長は「限られた工期の中で、多くの作業員が働いているが、JV一丸となって無事故・無災害で完成させたい」と語る。

【写真=岩瀬局長が労災防止にチェック】

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