記事

事業者
茨城県筑西土木事務所

近く橋梁下部工公告/筑西つくば線養蚕橋新設

2021/06/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 県筑西土木事務所道路整備課は県道筑西つくば線の養蚕橋新設で、近く橋台1基と橋脚2基の橋梁下部工事を別々に公告する見込みだ。また橋台付近の箱型函渠設置工事2基も併せて公告する。橋梁上部工事は県道路建設課から発注を予定しており、2021~22年度の発注、22年度の桁製作、23年度の架設完了を目指す。その後、取付道路の整備などに着手する。

 21年度の事業費には9億9800万円を設定したほか、22~23年度の債務負担行為として上限額15億円を措置する。

 養蚕橋の新設規模は橋長174m、幅員14/7mの2車線。上部工は4径間連続非合成少数鈑桁橋を予定。

 橋台は逆T式の場所打ち杭で、A1、A2ともに14本。橋脚はT型の同じく場所打ち杭で、P1とP3が15本、P2が20本となる。口径は1000㎜。

 20年度にはA1の橋台工を瀧田建設㈱(筑西市)、P2の橋脚工を㈱小薬建設(同市)が施工した。21年度はA2、P1、P3の下部工を発注する計画。

 箱型函渠は両岸の市道横断部にそれぞれ設置する予定で、延長は約20m、高さ4・5m、幅5mを想定する。

 設計については㈱エイト日本技術開発(東京都中野区)が15~16年度に策定した。

 県道筑西つくば線は筑西市の国道50号から、つくば市の国道125号に至る幹線路線。このうち筑西市蕨地内の一級河川小貝川には養蚕橋の旧橋が1962年に架設された。

 旧橋は側道橋も設置されていたが、老朽化や、河川整備計画との整合性が取れていない状況などを踏まえ、架け替えを計画。洪水などの水害の発生防止や軽減、大地震による落橋や倒壊の防止を図る。

 橋梁を含む全体計画延長は約560mを見込む。13年度から事業に着手しており、20年度までに仮橋設置、旧橋撤去などを実施した。

 なお20年度の橋梁下部工事で主な参加条件には土木S、A等級の単体企業などを求めていた。


 【写真=架設予定地】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら