国土交通省長野国道事務所は８日、「Ｒ２国道18号上田BP芳田地区外改良工事」（東御市西深井～上田市芳田）の一般競争入札を公告した。一般土木Ｃ等級が対象。関東地方整備局の直轄工事としては県内で初めて「建設キャリアアップシステム（CCUS）活用推奨モデル工事」を試行する。

　モデル工事では、受注者がCCUSの活用を希望した場合、平均登録技能者数など３つの指標で最低基準と目標基準を設定し、達成状況に応じて工事成績評点で加点を行う。指標の基準は①平均登録事業者率（最低基準70％、目標基準90％）②平均登録技能者率（最低基準60％、目標基準80％）③平均就業履歴蓄積率（最低基準30％、目標基準50％）。受注者が３指標全てで目標基準を達成した場合は、創意工夫（その他）の項目で１点を加点。平均登録技能者率が90％以上を達成した場合はさらに１点を加点する。なお、３指標のうち１つでも最低基準を達成しなかった場合は、工事完成検査終了後に要因や改善策の報告を求める。

　関東地整は昨年度にモデル工事を４件試行。本年度はこれが初弾で、長野県建設業協会からの要望を受けて実施を決めた。

　工事内容は道路土工（掘削工２万2000m3、盛土工1000m3）、橋台工（直接基礎形式、コンクリート130m3、鉄筋量９ｔ）、排水構造物工（側溝工30ｍ）、防護柵工1000ｍ、伐採除根工6000㎡、仮設工：工事用道路工）１式。工期は182日（工事着手期限10月１日）。申請書の提出期限は７月15日、開札日は９月３日。