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群馬県建築課

広瀬第二県営住宅J棟10月ごろ工事発注

2021/07/09 群馬建設新聞

 県建築課は前橋市広瀬町3丁目にある広瀬第二県営住宅J棟で、住戸改善工事を実施する。建築・電気・機械の3分離を予定しており建築は一般競争入札、電気と機械は一般・指名の両面で検討している。発注時期については、10月完成を目指して進められているI棟の工事進捗を踏まえて判断するため、10月ごろとなりそう。各住宅でこれまで進めてきた大規模な住戸改善工事は、J棟でひと段落することとなる。

J棟の規模はRC造4階建て、延べ床面積1258㎡。躯体を残してのスケルトン改修となり、内装全面と屋上、外壁塗装の改修に加え、エレベーターも新設する。

 内装部の改修は設備類を全面的に更新するとともに、入居する世帯の変化などに合わせた間取りへの変更を行う。現在は1階につき6戸の計24戸。1~2階部分は6戸のままリノベーションを行いながら間取りを変更。3~4階部分は、2戸を1戸に統合するなどして1階あたり3戸に変更する。

 屋上部分は防水改修を約350㎡、外壁は全面を塗り替える。

 エレベーターはS造4階建て、延べ床面積117㎡の棟をJ棟に増設して整備する予定。3つある階段室の1つのスペースを利用して、住戸の間取り変更を行いながら整備する。設置するエレベーターは9人乗りとなる。設計はI棟の工事と合わせて亦野建築設計事務所(前橋市)がまとめた。

 広瀬第二県営住宅の各棟は、これまでも年に1棟程度のペースで同様の住戸改善工事を推進。直近のI棟も建築・電気・機械の3分離で発注しており、建築は一般競争入札、電気と機械は指名競争入札で行っている。I棟で行われた工事の担当は◇建築=鵜川興業(前橋市)◇電気=南部電設(前橋市)◇機械=伸高設備工業(前橋市)-となっている。

 県営住宅での住戸改善を含めた大規模な改修工事はこれまで、広瀬第二県営住宅だけでなく高崎市中居町の中居県営住宅や同市中尾町内にある中尾県営住宅などでも実施している。21年度に発注するJ棟の工事により、直近で具体的に計画している大規模な住戸改善工事は完了。当面の間は屋上防水や外壁、内装部など個別の小規模な工事が中心となることが見込まれる。

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