日本赤十字社新潟県支部は、11月にも建て替えを計画する新潟県赤十字会館の解体、新社屋建設工事に着手する。施工者の選定方法、時期については現在のところ未定としており、日本赤十字社本社と協議して決定する方針。
新潟支部社屋として活用する新潟市中央区関屋下川原1丁目地内の現施設が老朽化していることから、現施設を解体した跡地で新社屋の建設を計画するもの。
現在、基本設計を進めており、基本設計発注段階では新支部社屋および救護倉庫兼用車庫の合計で延べ床面積約1500㎡~2000㎡の規模を想定し、建築構造はS造またはRC造の耐震構造(重要度係数1・25以上)。支部社屋と救護倉庫兼車庫の2棟または支部社屋と救護倉庫兼車庫をまとめて1棟を建設。新施設の機能には災害発生時の救護活動拠点や活動を周知する広報展示室、研修会、応急手当の体験等が行えるコーナーや市民が気軽に立ち寄れるスペースなどを計画している。
9月まで基本・実施設計を進め、11月から既存施設の解体および新社屋の建設工事に着手。完成、事業開始は2023年春ごろを予定している。解体工事着手前の10月ごろには機能を一時移転する。
現地では事務所・旧血液センター(RCおよびSRC造5階建て、延べ床面積4408・55㎡)、倉庫・車庫(S造2階建て、444・75㎡)、発電機室(S造平屋建て、17・6㎡)が残る。
設計は、新潟市建築設計協同組合が担当し、チーフを翔アトリエ、意匠を鸞建築事務所、S・U建築設計、構造はNSK建築構造研究所。電気を涌井電気設備設計室、機械は伊藤設備設計が務める。
【新・赤十字会館(基本設計段階のイメージ】