県農村振興課は、所管する農業農村整備事業の2021年度地区別割り当て額を決定した。7地区で総額は3億6760万円。県営は4地区で、3億6000万円を中山間地域総合整備事業の馬頭中部(那珂川町)と高原(矢板市、塩谷町)、農村振興総合整備事業の安足(足利市、佐野市)、那須北(那須塩原市、那須町)に配分。水路や農道などの整備を進める。団体営は3市町が農業集落排水施設の機能診断や機能強化に充てる。
県営事業の割り当て額は馬頭中部が1億3000万円、高原が3000万円。安足が1億円、那須北が1億円。
馬頭中部は北向田で延長470mの道路舗装工事を発注。また、面工事を終えた和見の圃場で補完工事となる水路工のほか、換地業務を推進する。高原も圃場の補完的な水路工事や換地業務を実施する。
安足は佐野市高山町の水路更新工事や足利市板倉町の道路工事、佐野市庚申塚町の東武線際揚水機場ポンプ更新工事を発注する。那須北は水路工事に充てる予定。
団体営は農業集落排水事業の沢地区(矢板市)の機能強化が160万円、低コスト型農業集落排水施設更新支援事業のさくら市が300万円、那須烏山市が300万円。
沢地区は処理場の躯体の腐食箇所の補修に向けた設計を県土地改良事業団体連合会に委託。次年度以降に対策工事を計画している。
さくら市は上野地区、那須烏山市は興野地区の処理施設の機能診断を実施。業務は土改連に委託する。