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国土交通省高崎河川国道事務所,その他記事(公共)

(国)高崎河川は国道50号前橋笠懸道路整備で21年度は道路改良工

2021/07/17 群馬建設新聞

国土交通省高崎河川国道事務所は国道50号前橋笠懸道路整備事業について前橋市今井町地内で行う道路改良工事を年度内に発注する。発注時期や入札方法は検討中。このほか、環境調査を9月までに総合評価落札方式の簡易公募型競争入札で発注する。同事業では今後、橋梁7橋や調整池9カ所の新設を計画するほか、前橋市二之宮町地先を流れる宮川でボックスカルバートの敷設なども実施する。

前橋笠懸道路は、前橋今井町地内の今井町交差点からみどり市笠懸町鹿地内の鹿交差点までの約1万2500m区間で、全幅27・25mの4車線道路を整備する。幅員構成は車道部16・5m、路上施設帯3m、自転車歩行者道6m。

今井町交差点から東へ向かった赤堀今井町(西)交差点付近までの約4500mが現道拡幅区間。さらに東進し、笠懸小学校前交差点までの約7500mがバイパス新設区間となる。笠懸小学校前交差点から東へ向かった鹿交差点までの500mは現道拡幅区間で、すでに工事が完了している。

全体事業費は427億円を見込む。20年度末時点での事業費ベースの進捗率は約27%、用地買収率は約32%。21年度当初予算で工事費4億600万円、測量設計費2億8000万円、用地費および補償費8億5000万円を確保した。

21年度は今井町交差点で右折レーン設置工事を行う。環境調査は猛禽類など重要な動植物を対象に行う。詳細な調査場所は明らかにしていない。

橋梁架設は神沢川、桂川、粕川、鏑木川、早川の5河川のほか、主要地方道伊勢崎大間々線と主要地方道大間々世良田線バイパスとの交差部で計画する。現段階での橋梁名および橋長、架設場所は◇神沢川=(仮称)神沢川橋、25m、前橋市東大室町地先◇桂川=(仮称)桂川橋、上り線47・9m、下り線47m、伊勢崎市下触町地先◇鏑木川=(仮称)鏑木川本線橋、25・2m、伊勢崎市野町地先◇早川=(仮称)早川橋、17・3m、伊勢崎市香林町地先◇大間々世良田線バイパス=(仮称)笠懸陸橋、上り線30・1m、下り線29・6m、みどり市笠懸町鹿地先◇伊勢崎大間々線=(仮称)香林陸橋、28・8m、伊勢崎市野町地先-。

調整池は◇伊勢崎市野町◇伊勢崎市赤堀今井町◇伊勢崎市香林町◇みどり市笠懸町鹿地内など9カ所に新設。野町地内の調整池は鏑木川の左右岸に1カ所ずつ新設、築堤構造で計画している。

赤堀今井町に整備を計画する調整池は、市道赤堀1295号線の脇を流れ、今後付け替えを計画する今井用水路の東側に1カ所整備する。約270立方m掘削し、築造する予定。

香林町地内に新設する(仮称)早川調整池は、約250立方m掘削し築造。笠懸町鹿地内の(仮称)岡登調整池は約415立方m掘削して整備する見通し。

前橋市二之宮町地先に整備するボックスは、運動公園入口交差点の東側を南北に流れる宮川に設置。ボックスの内空断面は6360㎜×2500㎜。現場打ちで施工する。現場には既存のボックス(内空断面3000㎜×2500㎜)が2連で敷設されており、新たに既存ボックスの南側に継ぎ足して設置する。

ボックスの設計は綜合技術コンサルタント(東京都江東区)が13年度にまとめた。

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