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栃木県安足農業振興事務所

安足農振、高山町水路工2分割で9月発注、下期に板倉町道路工、ポンプ更新

2021/07/17 日本工業経済新聞(栃木版)

 県安足農業振興事務所は、農村振興総合整備の安足地区の今年度事業概要を示した。佐野市では高山町の用水路更新工事約400㍍を2分割で9月頃に入札し、庚申塚町の東武線際揚水機場のポンプ更新工事を12月頃に発注。足利市では板倉町の道路工事を秋以降に発注する予定。今年度の事業費は1億円。

 高山町の用水路は界排水機場の用水ポンプから東北道の西側へ農業用水を供給している幹線。東北自動車道直下部を含めコンクリートの開水路。老朽化が進み勾配にばらつきがある。東側から更新工事を進めている。

 発注は東北道を挟む形で第1工区、第2工区に分割。それぞれ延長は約200㍍。3面張りRC大型フリューム(幅1・5㍍×高さ0・7㍍)を施工する予定。西側には農地整備事業が行われている馬門地区があり、2022年度以降西側へ向かって水路を更新していく。

 東武線際揚水機場はポンプ1基を更新する。事業着手時の計画は着脱式水中ポンプφ300㍉、事業費1400万円を見込んだ。

 安足地区は足利市と佐野市で農業生産基盤と併せて集落基盤も整備する事業。当初計画は農業用用排水施設15路線1万1835㍍、農道10路線5043㍍を整備。三栗谷用水の上に太陽光発電設備を設置する。事業期間は18年度から25年度、総事業費は約9億8000万円。

 農業用用排水施設の整備はすべて佐野市で実施し、事業費6億8000万円を試算。維持管理の労力を軽減するため、老朽化した水路や土水路を3面張りや2面張りのコンクリート水路に更新するほか、免鳥堰やポンプ設備などを改修する計画。

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