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2者JV施工、月内にも公告/技術提案型総合評価を採用/天龍村足瀬のトンネル工事

2021/07/21 長野建設新聞

 大規模な山腹崩壊が発生した国道418号天龍村足瀬地区で、被災箇所を迂回するバイパスのトンネル工事がいよいよ発注となる。19日開いた県の建設工事請負人等選定委員会で入札参加要件が決定した。入札方式は技術提案型総合評価落札方式で、参加形態は2者による特定JVとする。公告は7月下旬、開札は10月上旬の予定。

 JV構成員の資格総合点数要件は代表構成員が土木一式1200点以上(新客観点数を含む、以下同じ)、第2構成員が同953点以上。地域要件は代表構成員が県内本店・営業所、第2構成員は県内本店。

 工事概要はトンネル工(NATM工法)L400m×W5.5(7)m。工期は県議会議決日から約470日(ただし、2023年3月24日まで、債務負担行為設定済)。詳細設計はテイコク飯田営業所(飯田市)が担当。

 技術提案型総合評価落札方式は総合評価点100点のうち価格以外の評価点を30~50点の範囲で設定する。評価項目や評価点は、きょう21日の県総合評価技術委員会で審議、決定するとみられる。

 工事名は「令和3年度2災公共土木施設災害復旧工事」(国道418号、天龍村足瀬1工区)。発注機関は飯田建設事務所。

 資格総合点数と地域要件以外の参加資格は次のとおり。

 【代表構成員】

 ◇2001年度以降に「元請け(JVは代表構成員)として、NATM工法による延長200m以上、かつ2車線以上の道路または鉄道トンネル工事の実績」または「出資比率20%以上のJV構成員として、NATM工法による延長400m以上、かつ2車線以上の道路または鉄道トンネル工事の実績」を有すること

 ◇次の2つの要件を満たす主任(監理)技術者を専任配置できること①1級土木施工管理技士の資格を有し、かつ監理技術者資格証を有する②過去20年以内にNATM工法で標準部の覆工後の内空断面積50㎡以上のトンネル工事の主任または監理技術者としての経験を有する

 【第2構成員】

 ◇1級土木施工管理技士の資格を有し、かつ監理技術者資格証を有する

 ※構成員の最小出資比率は30%以上とする

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