県北信建設事務所(丸山進所長)と県建設業協会飯山支部(藤巻篤支部長)は6日、県下高井農林高校の2年生を対象とした除雪車操作体験実習を同校で開催した。今年はインストラクターに県の女性職員も参加。建設業の女性活躍が進んでいることもPRした。
同校がある岳北地域は全国有数の豪雪地。建設業従事者の高齢化や担い手不足により除雪体制の維持が危ぶまれる中、地域を支える人材を育てようと始まった県と支部協働による全国的にも珍しい実習は、今年で4年目を迎えた。
今回の実習にはグリーンデザイン科の2年生8人が参加。座学では県の百瀬光広主任技術専門員主任技術専門員と髙橋將也主任が講師を務め、除雪作業の方法や機械の種類、必要な資格などを説明した。
操作体験では県の丸山彩香技士と協会員がインストラクターとなり、用意した3台の除雪ドーザーに生徒一人一人を乗せ排雪板の操作を指導しながら、グラウンド周りを走行。生徒たちは「座学で学んだ内輪差が発生しないということを、実体験で理解できた」などと感想を話していた。
ちなみに同校では昨年度、グリーンデザインおよびアグリサービス科の卒業生62人中27人が就職し、このうち25.9%に当たる7人が建設または建設関連業に就いている。