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山梨県中央市

道の駅とよとみ大規模改修へ

2021/08/11 山梨建設新聞

 中央市は道の駅とよとみ(浅利地内)など5つの観光施設を改修する。老朽化対策に加え、施設の魅力向上に向け機能の変更・拡充も検討する。いずれの施設も大規模な改修は初めて。設備をリニューアルすることで他地域の施設との競争力を高める。年内に工事の概要や概算事業費などをまとめ、来年度の事業化を目指す。

 産業課によると、改修を計画しているのは、道の駅とよとみ(施設面積2055㎡)、温泉を備える宿泊施設・シルクふれんどりぃ(1756㎡)、豊富郷土資料館(1156㎡)、与一弓道場(294㎡)、シルクの里公園(1万1000㎡)。これまで修繕は実施しているものの、大掛かりな改修はしていない。

 同課担当者は「いずれの施設も耐用年数を迎えている。最近は雨漏りがするという話も聞いている」と話し、建物の躯体も含め改善する方針を示した。温泉があるシルクふれんどりぃについては、ポンプの交換など機械設備も改修する見込みという。

 このほか今回の改修では施設の魅力を高めるための設備投資も検討する。「周辺の環境が変わり、類似施設が増えてきたり時代に沿っていないような所もある。当時は芝生がある広い公園はそれほどなかったが、最近は増えてきた。今回改修する施設は今後も市の観光資源として残すもの。施設の土台(機能)から、あらためて検討する」(同)という。

 市は木村設計に業務委託し、現況調査の結果や改善箇所などを年度内にまとめる。2022年度当初予算案に設計費を計上したい考えで、23年度以降、順次着工する計画だ。


【写真=大規模改修が計画されている道の駅とよとみ】

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