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茨城県土浦土木事務所,茨城県竜ケ崎工事事務所

河川改修事業まとめ/県南地域編

2021/08/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 第2回目は県土浦土木事務所と県竜ケ崎工事事務所の主な河川改修事業についてまとめた。土浦土木では、石岡市の恋瀬川の河道掘削工事が9月にも公告となるほか、西谷田川でつくば市上岩崎などの築堤工事を、同市真瀬で農業排水樋管工事を9月以降に一般競争入札で発注する。さらにつくばみらい市を流れる中通川では、地盤改良工事や河道掘削工事を9月に一般競争入札で発注予定。竜ケ崎工事は、取手市の相野谷川で河道詳細設計や市道26号橋と市道93号橋の架け替えに向けての設計などを発注。来年度に施工する見込み。

【恋瀬川】

 石岡市片野にある光安寺橋の旧橋撤去(L約20m、W7m)と新橋下部工(A1)や、府中橋前後の河道掘削工事に取り掛かる。

 光安寺橋の工事については、11日に一般競争入札を執行しており、㈱進貢(石岡市)が落札。左岸側のA2橋台は別途、2022年度に発注する。上部工は22年度か23年度となるもよう。

 河道掘削は1工区と2工区が9月にも公告となる。場所は石岡市石岡地内の府中橋近辺。概要は伐採工(A1万㎡)と掘削工(V4000立方m)で、工期が6カ月。

 石岡市・かすみがうら市の流域の浸水被害解消のため改修を進めている。全体延長16・8㎞、事業費129億円。20年度末までの進ちょく率は62%。

【西谷田川】

 下流部のつくば市上岩崎などで築堤工事を2本程度のほか、つくば市真瀬で河道拡幅に伴う農業排水樋管工事(コンクリート製〔1m×1m〕、フラップゲート)4件を9~10月に一般競争入札で発注する。

 また、つくば市真瀬の取水堰下部工事(基礎・底盤)を9月にも公告する。上部工(ラバー堰設置)については、順調ならば来年1~3月に発注となる。

 つくばエクスプレス沿線開発に伴う雨水、排水の流出増に対応するため施工中。事業区間は上岩崎橋から睦橋までの13・5㎞で、総事業費165億円。20年度末における進ちょく率は87%。

【中通川】

 つくばみらい市成瀬の豊体大橋上流部で地盤改良工事2件(いずれもL200m)や、同市下島のわらべ橋の橋台撤去および河道掘削工事(V5000立方m)、同市神住新田の排水樋管設置工事(1m×1m、スライドゲート)を9月にも一般競争入札で発注予定。

 つくばエクスプレスの沿線開発に伴う雨水流出増加に対応するもので、事業区間はつくばみらい市伊丹~下長沼の10・4㎞。全体事業費189億円、20年度末の進ちょく率は63%。

【乙戸川】

 現在、牛久市井ノ岡町の大和田橋の架け替えに向け、上部工と下部工を進めており、年度内の完成を見込む。来年度は同市久野町の赤井橋と大和田新橋で架け替え工事に取り掛かる計画だ。

 中・下流部の流下断面不足や、上流部での都市下水路からの流入増加に対応するため推進。延長1万2700m、全体事業費79億5000万円。進ちょく率は20年度末で42%。

【相野谷川】

 本年度は、取手市桑原の国道6号橋(コルゲートパイプ2本の管渠構造、口径2・4m、L約30m)の改築に向けた迂回路設置工事と橋梁下部工事を行う。国道6号の管理者である国土交通省常陸河川国道事務所から発注となり、迂回路設置は日東エンジニアリング㈱(土浦市)が担当。下部工は近く発注となる。

 そのほか竜ケ崎工事事務所からは、河道詳細設計、市道26号橋と市道93号橋の架け替えに向けての設計、排水樋管の詳細設計が発注されている。

 周辺開発の進展を踏まえ、洪水被害の軽減のために改修を推進している。全体延長5375m、事業費123億400万円、20年度末の進ちょく率83%。


【①相野谷川の概略図2?旧橋撤去と新橋下部工に取り掛かる恋瀬川の光安寺橋】

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