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公民館で応急耐震対策/君津市/周南公民館など3館/9月補正で設計費

2021/08/20 日刊建設タイムズ

 君津市教育委員会は、一部に構造耐震指標(Is値)の数値を下回る箇所のある周南公民館(大山野26)、小糸公民館(糠田55)、小櫃公民館(末吉128)について、応急耐震を実施する。9月補正予算において設計費を措置する予定で、設計完了後に対策工事を行う。応急対策を取ることにより施設の安全性を確保したうえで、再整備についての具体的な検討を進める。

 対策工法は、周南公民館が鉄骨ブレース工事による補強。小糸公民館と小櫃公民館は、高延性材のベルトやシートを高靭性接着剤で構造物の柱や壁に巻き付けるSRF工法による補強を予定。

 周南公民館は敷地面積1万2484・06㎡で、1973年の建設。建物はRC造2階建て延べ841・87㎡。小糸公民館は敷地面積9835㎡で、71年の建設。建物はRC造2階建て延べ1371・24㎡。小櫃公民館は敷地面積6613㎡で、74年の建設。建物はRC造2階建て延べ1175・76㎡。

 3館は、清和公民館(西粟倉57)とともに「社会教育施設の再整備基本計画」において再整備に位置付けられており、1期で清和公民館、さらに2期で周南公民館、小糸公民館、小櫃公民館について進めることとした。

 同委員会が2020年度にまとめた「公民館等個別施設計画」では、周南公民館、小糸公民館、小櫃公民館は建て替え、清和公民館については複合化することとした。

 清和公民館は、旧秋元小学校複合整備事業として整備する施設内に配置することが決まっている。23年度の供用開始を予定しており、再整備の完了まで本館の貸し出しを行わず、多目的ホールのみの使用とする。現施設は72年の建設で、建物はRC造2階建て延べ1195・28㎡。ほかに多目的ホールや倉庫などがある。

 ほかの3館については当面、応急措置を実施。再整備については、次期総合計画との整合性を取りながら、21年度に策定する社会教育施設の再整備基本計画の第2期プランの中で方向性を示す。

 小櫃公民館については、小櫃診療所が新耐震基準前の施設となっているため、再整備に際して複合化も視野に検討し、次期総合計画の中で位置付ける方向で検討する。

 小櫃診療所は1968年に竣工し、78年に増築した。建物はRC造一部S造2階建て延べ1197・61㎡。ほかに車庫、医師住宅があり、総延べ面積は1305・42㎡。

応急耐震対策を実施する周南公民館

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