記事

事業者
長野県安曇野建設事務所

技術提案型で9月中旬/黒沢川調節池、残分を一括で

2021/08/28 長野建設新聞

 県安曇野建設事務所は、安曇野市の黒沢川治水対策として進めている調節池整備で、調節池本体工事の未発注分を一括で発注する。入札方式は技術提案型総合評価落札方式を採用。参加は県内企業に限定する。公告予定時期は9月中旬。発注規模は、契約に議会承認が必要な税込み予定価格5億円以上。

 工事概要は調節池工事L320m×W120m(貯水容量V25万3000m3)、盛土工V4万m3、コンクリート工V1万9000m3。開札予定時期は11月中旬で、工期は約1400日(債務負担行為設定済)。完成は2025年度となるが、24年度内には治水効果を発揮できる形まで仕上げる。

 入札参加資格は土木一式953点以上、県内本店、主任(監理)技術者に1級建築施工管理技士又は同等資格者配置。技術提案型総合評価落札方式は総合評価点100点のうち価格以外の評価点を30~50点の範囲で設定。評価項目を審査する県総合評価技術委員会の次回会合は9月15日に開かれる。

 調節池整備事業は昨年度から調節池内の護岸工や堰上げ施設工を順次発注。未発注工事も分割発注を検討したが、池内で工事が錯綜することによるデメリットなどを考慮し、一括発注することにした。なお、昨年7月に入札した調節池護岸工と今年5月に入札した堰上げ施設工は猿田建設(安曇野市)が受注。今年1月に発注した調節池護岸工・管理用道路等は山本組(同市)が受注している。なお、本年度内に本工事のほか市道付替工事の発注が予定されている。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら