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山梨県中央市

中央市の3校大規模改修へ 来年度から設計着手予定

2021/08/26 山梨建設新聞

 中央市は市内3小学校の長寿命化に向け設計・工事のスケジュールなどの検討を始めた。過去の改修実績や現況調査の結果を基に、改修内容や概算工事費などをまとめ、計画の具体化を進める。検討業務は馬場設計が担当。早ければ来年度にも1校目の設計に着手する見通しだ。

 教育総務課によると、改修するのは、田富小、三村小、玉穂南小の3校。まずは校舎を中心に大規模な改修を進める。

 3校の校舎のうち最も古いのは田富小。普通教室棟は築47年、特別教室棟は築46年で、2019年3月に策定した「中央市立小中学校施設・長寿命化計画」では、普通教室棟の屋根・屋上、電気設備、機械設備は「広範囲に劣化」を示すC判定、外壁、内部仕上げは「早急に対応する必要がある」D判定。施設の健全度は100点満点中20点と、市内小中学校校舎の中で最も低い。

 このため同課は最初に同校の大規模改修を行う方針で「令和6年度(2024年度)の着工を目指す」(同課担当者)。学校行事により工事の実施時期が制限される可能性を踏まえ、早ければ来年度にも設計に着手。今後学校関係者らの意見を聞きながら仮設校舎の有無やスケジュールなど計画の詳細を詰める。

 田富小改修後は老朽化度から三村小、玉穂南小の順で改修していく見込み。

 施設の概要は次のとおり。

■田富小

・普通教室棟(RC造3階建て、延べ床面積2602㎡、1974年建設)

・特別教室棟(RC2階2027㎡、1975年建設)

■三村小

・管理棟(RC3階2189㎡、1977年建設)

・低学年棟(RC1階724㎡、1977年建設)

・特別教室棟(RC2階796㎡、1977年建設)

・食堂棟(S造1階868㎡、1977年建設)

■玉穂南小

・校舎棟(RC3階3483㎡、1993年建設)

・食堂棟(RC1階463㎡、1993年建設)


【写真=大規模改修する田富小】

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