中央市は市内3小学校の長寿命化に向け設計・工事のスケジュールなどの検討を始めた。過去の改修実績や現況調査の結果を基に、改修内容や概算工事費などをまとめ、計画の具体化を進める。検討業務は馬場設計が担当。早ければ来年度にも1校目の設計に着手する見通しだ。
教育総務課によると、改修するのは、田富小、三村小、玉穂南小の3校。まずは校舎を中心に大規模な改修を進める。
3校の校舎のうち最も古いのは田富小。普通教室棟は築47年、特別教室棟は築46年で、2019年3月に策定した「中央市立小中学校施設・長寿命化計画」では、普通教室棟の屋根・屋上、電気設備、機械設備は「広範囲に劣化」を示すC判定、外壁、内部仕上げは「早急に対応する必要がある」D判定。施設の健全度は100点満点中20点と、市内小中学校校舎の中で最も低い。
このため同課は最初に同校の大規模改修を行う方針で「令和6年度(2024年度)の着工を目指す」(同課担当者)。学校行事により工事の実施時期が制限される可能性を踏まえ、早ければ来年度にも設計に着手。今後学校関係者らの意見を聞きながら仮設校舎の有無やスケジュールなど計画の詳細を詰める。
田富小改修後は老朽化度から三村小、玉穂南小の順で改修していく見込み。
施設の概要は次のとおり。
■田富小
・普通教室棟(RC造3階建て、延べ床面積2602㎡、1974年建設)
・特別教室棟(RC2階2027㎡、1975年建設)
■三村小
・管理棟(RC3階2189㎡、1977年建設)
・低学年棟(RC1階724㎡、1977年建設)
・特別教室棟(RC2階796㎡、1977年建設)
・食堂棟(S造1階868㎡、1977年建設)
■玉穂南小
・校舎棟(RC3階3483㎡、1993年建設)
・食堂棟(RC1階463㎡、1993年建設)
【写真=大規模改修する田富小】