建設コンサルタンツ協会北陸支部(寺本邦一支部長)は1日、本年度の防災演習を行い、初動時の体制確立や情報伝達などを訓練した。
当日は、午前6時に新潟県南西沖でマグニチュード7・7の地震が発生した想定で行われ、北陸地方整備局から災害協定に基づく応援要請を受け、災害対策本部の設置から対応可能会社への連絡・調査依頼、測量、地質業協会との連携など、一連の流れを確認した。
昨年度に続き、富山、石川の両支部、北陸地整をはじめ、全国測量設計業協会連合会北陸地区協議会や全国地質調査業協会連合会北陸地質調査業協会をウェブでつなぎ、テレビ会議システムやメール、電話で情報のやり取りが行われたほか、北陸地整に設置された災害対策本部にリエゾンとして協会員2人を派遣し情報収集を行った。
演習終了後、同支部は総括し、昨年の音声が聞きにくい状況は改善された一方で、パスワード付き添付ファイルが多く確認に手間を要するなどの改善点はあったものの、体制の確立、ウェブを活用した支部内および連携他団体、北陸地整との情報伝達に大きな問題はなかったと振り返った。
また午後からは、協会本部と三重県熊野灘沖を震源としたマグニチュード9・0の地震を想定した情報伝達訓練も行われた。
【写真=ウェブを活用し情報伝達]