県真岡土木事務所は、7月10日の豪雨で崩落した市貝町見上地区の主要地方道宇都宮向田線の復旧工事を早期に総合評価型条件付き一般競争で発注する。今月上旬に入札公告、中旬には国の災害査定を予定している。設計業務は大日本コンサルタント(東京都千代田区)が担当した。
崩落箇所は琴平公民館近くの道路南側斜面。路肩やガードレールなど幅24m、斜面高さ約15mが被災した。崩落前の現道幅員は7・2m(車道3m×2、路肩0・6m×2)。
法面は急勾配で道路下には塩田川が流れる。工事では崩落した自然法面を構造物で固め復旧する予定。工事概要は補強土壁工150平方m。工期は10カ月。
宇都宮地方気象台が発表した7月10日の時間雨量は崩落箇所に近い那須烏山で24㎜を観測。最大24時間雨量は54㎜。このほかの観測地点は小山で57・5㎜、大田原で53㎜、葛生で49㎜、栃木で41㎜、塩谷で37㎜、真岡で32・5㎜を観測した。
災害発生後の応急措置には芳賀建設業協同組合が迅速に対応。現地の立木伐採やブルーシート設置による斜面の法面保護を実施。片側通行の看板や信号機の設置など交通規制機材の設置も行った。