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山梨県笛吹市

笛吹市が配水場の耐震化計画

2021/09/03 山梨建設新聞

 笛吹市は配水場を耐震化する。大型地震に備えコンクリート構造物を中心に耐震性を調べ、順次補強などを行う。水源や配水管が被災した場合でも水の配給ができるよう、貯水タンクの耐震性確保を優先して進める。市は耐震診断の結果を基に2023年度にも国に補助金を要望。24年度の設計着手を目指す。

 水道課によると、市内約50カ所の配水場のうち、先行して1000t以上の貯水タンクがある施設を耐震化する計画。小石和、上平井、市部、四日市場、唐柏、中川第1(以上、石和地区)、第2(御坂地区)、市之倉、石、金沢(以上、一宮地区)、崩山第2、岡(以上、八代地区)の12施設で、ことし7月、耐震診断に着手した。

 診断業務は日本水工設計が受注しており、22年度末までに結果をまとめる。順調にいけば23年度、国に事業費の補助を要望。24年度から施設ごとの設計に着手する見通しだ。

 市は大型地震発生時も3日程度は水の供給ができる体制を構築する考え。震度6強~7程度を想定し施設の耐震化を進める。補強工事には多額の経費が予想されることから、まずは貯水タンクを補強し、水道管が被災した場合でもタンクから直接水の配給ができるようにする。

 建屋についても老朽化が進むため併せて改修・改築などを行う。今回の耐震診断で簡易的な調査を行い、早急な対応が必要な施設については、貯水タンクと併せて事業化を検討する。


【写真=上平井配水場】

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