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国土交通省品木ダム水質管理所

品木ダム中和設備1系統を新設

2021/09/07 群馬建設新聞


国土交通省品木ダム水質管理所は、香草中和工場(草津町草津白根国有林158)で、中和設備を1系統新設する。現在運営している1系統での河川中和作業をより安全な状態にするため、サイロや配管などを建屋内に整備する。発注は一般競争入札で早ければ10月に公告する。

同工場は1986年に完成し運転を開始した施設。

工場では、施設石灰石粉をサイロに一旦貯蔵したのち、サイロから落下した石灰石紛を一級河川谷沢川から引き込んだ水を用水管で混ぜ、濃度14~15%の中和剤を生成。この中和剤を酸性の強い一級河川谷沢川および大沢川に投入口から自然に投下することで、河川の流水に中和反応を促す。

現状、工場内には幅6m×長さ30m×高さ12mの建屋内にサイロ2台を設置し、石灰石粉を配管により投下している。1系統しか整備されておらず、これまでトラブルは発生していないものの、何らかの理由によりトラブルが起きた場合の危機管理体制が不十分な状態だった。

今回の工事は既存の配管と同様に、2つのサイロを新設し、それぞれ石灰溶解の配管を20m整備する。

また、引き込んだ河川水を貯水する用水槽も新たに設置するほか、それらを制御する機械側操作盤、品木ダム水質管理所から遠隔操作する装置も更新する。

工期は約18カ月を見込んでおり、予算額は3億7000万円を計上している。

設計は八千代エンジニヤリング(東京都台東区)が手掛けた。

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