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県内で庁舎の建て替え進む

2021/09/09 群馬建設新聞


庁舎の建て替え事業が5市村で進められている。事業が進捗しているのは前橋市と桐生市、安中市、昭和村、川場村。本体工事が最も近いのは川場村で、11月ごろに一括しての発注を見込んでいる。桐生市は実施設計に移行、2022年度の庁舎建設工事へ準備が進む。安中市は候補地の検討を進めている状況で、このほど安中高校の跡地が最適地として提案された。前橋市は議会棟、昭和村は役場庁舎の本体工事が行われており、既存庁舎の解体などが控えている。

川場村は、現在の役場から南西方向の上宿原地区2・6haへ建設を計画。北側に第1工区として役場や交流ホール、図書館などの建設を計画。21年度は役場庁舎部分のみの建設工事を発注する。施設規模はW造一部S造2階建て、延べ床面積2500㎡程度を想定している。工事は22年度中に完了させる。設計はプランツアソシエイツ(東京都中野区)が担当した。第1工区で残る交流ホールや図書館などは、22年度から随時工事を見込んでいる。

第2工区は整備内容を固めている段階で産学連携や民間業者のサテライト施設を整備する方針。第1工区の事業進捗に合わせて内容の具体化を進める。

事業が進んでいる5市村以外にも渋川市と大泉町で検討が進む。渋川市は県や国との合築といった方法を探るための研究会を合同で設立、これから具体化させたい考え。16年度には新庁舎整備基本方針をまとめている。23年度までの基本計画策定、24年度に基本設計、25年度に実施設計と進み29年度着工というスケジュールでの推進を目指す。大泉町については基本構想策定に向けた準備を行っている段階で、詳細などはこれから詰めていくことになる。

このほかの市村の計画は次のとおり。

【前橋市】

庁舎に隣接する議会棟の建て替えが進行中。20年度に本体工事へ着手しており、22年度の完成を目指している。

22年度後半には既存議会棟の解体工事を実施。新しい議会棟と役場庁舎を結ぶ渡り廊下の工事なども予定している。既存議会棟はRC造地下1階、地上5階建て、延べ床面積3807㎡。

【桐生市】

現庁舎の敷地内に5階建て、延べ床面積約1万1600㎡で建設を計画。免震構造(基礎免振)でS造およびRC造となる。基本設計は久米設計(東京都江東区)が作成。実施設計も引き続き担当している。

本体工事は22年度後半の着手、24年度の完成を目指している。現庁舎の解体工事や駐車場の解体工事は24年度後半を見込んでいる。

【安中市】

建設地の検討などを実施中。このほど、市議会の庁舎建設等特別委員会が最適地を安中高校跡地(安中市安中2-13-7)と提起。市が今後、提起を踏まえながら検討を進める。

【昭和村】

21年度に本体工事を発注している。23年1月の完成、23年度ゴールデンウイークごろの新庁舎への移転を予定している。その後、本庁舎の解体や多段駐車場の建設、外構工事などを行う。解体する本庁舎はRC造地下1階、地上2階建て、延べ床面積1578㎡。解体後の跡地に多段駐車場を建設する。規模はS造で延べ床面積227㎡を見込んでいる。

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