県中之条土木事務所は東吾妻町植栗地内で進めている県道植栗伊勢線の整備について、延長１６０ｍを対象に近く道路改良工事を指名競争入札で発注する。設計業務は大日本コンサルタント（東京都千代田区）が担当した。

現道は幅員が狭小で急カーブ・急勾配区間があり、車両の通行に危険な状態であるため、線形改良と拡幅に取り組んでいる。

近く発注となるのは、同町植栗地内にある架替工事中の龍ヶ鼻橋右岸側から植栗交差点までの区間。５０００立方ｍの盛土工を実施する。また、ブロック積工１１０㎡および下層路盤工１４５０㎡に加えて２８５ｍの排水工を行う。

なお、同線における年度内発注案件としては、龍ヶ鼻橋のＡ１橋台なども計画されている。

植栗伊勢線の拡幅改良事業は２０１３～26年度を事業期間として、防災拠点である中之条町役場および高山村役場と、上信自動車道を結ぶ緊急輸送道路となっている同路線を整備するものとして進めている。

これまで１期工区の工事を進めており、18年度の龍ヶ鼻橋右岸の函渠工事を皮切りに、19年度に龍ヶ鼻橋右岸側の切土工事および龍ヶ鼻橋Ｐ１橋脚工事、20年度はインターチェンジ接続部の函渠工事や龍ヶ鼻橋のＰ２橋脚・Ａ２橋台などを発注している。

22年度以降は植栗・中之条インターチェンジアクセス区間、植栗交差点～龍ヶ鼻橋区間、龍ヶ鼻橋橋梁区間それぞれについて、用地買収や文化財調査の進捗状況を見ながら引き続き改良工事を進めていく方針を示している。