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国土交通省大宮国道事務所

大宮国道の移動性・モビリティ向上委で

2021/09/13 埼玉建設新聞

国道17号が対策候補に


 大宮国道事務所は9日、2021年度移動性・モビリティ向上委員会(委員長・久保田尚埼玉大学大学院理工学研究科教授)をWeb開催した。渋滞の程度を加味した優先対策候補カ所に国道17号新大宮バイパス三橋3、国道17号桜木町交差点など17カ所を承認した。今後、事業性を考慮して優先対策カ所を選定していく。さらに、主要渋滞箇所の解除状況なども提示した。

 渋滞の程度を加味した新たな優先対策候補の選定には、真のボトルネック箇所を特定して、ボトルネック交差点ごとに損失時間や渋滞量を算定。その値の大きさと事業性を勘案し、優先対策カ所を決定する。

 対象カ所は主要渋滞箇所とされている国道17号の勅使河原~川岸1町目区間、国道17号新大宮バイパスの堀米~田島団地前区間を抽出。区間内の交差点40カ所における真のボトルネック交差点および先詰まり渋滞の状況を確認した。

 その結果、国道17号新大宮バイパス三橋3交差点(さいたま市)上り下りのボトルネック性【W】が97%を示した。さらに、国道17号桜木町交差点では渋滞量が全体の1位となった。

 県内の国道、県道、市道における主要渋滞箇所は12年度時点で376カ所あった。その後、新設道路の整備や4車線拡幅などにより交通状況とともに主要渋滞箇所の解除が進み、20年度末で342カ所に減少した。

 会合にはWebで、久保田委員長のほか室久保貞一埼玉経済同友会シニアアドバイザー、武藤彰埼玉県商工会議所連合会専務理事、さらに阿部俊彦大宮国道事務所長など代理も含めて委員19人が出席した。

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【W】ボトルネック性=渋滞区間の平均速度に対して、下流側が非渋滞で「プラス1」、渋滞なら「マイナス1」を付与し、サンプルデータを取得。それぞれの合計値を取得日数で除して指数を算出する。指数「マイナス」の絶対値が大きければ下流側の渋滞の影響を受けていると判断し、「マイナス」値をボトルネック性とする。

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