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新空衛と県土木部が意見交換

2021/09/14 新潟建設新聞

 新潟県空調衛生工事業協会(星野幸作会長)と県土木部との意見交換会が10日、新潟市中央区の新潟東映ホテルで開かれた。働き方改革に向けた入札・契約制度、設計・積算などについて意見が交わされたほか、県での建設キャリアアップシステム(CCUS)の検討状況を確認した。

 星野会長は「担い手の確保・育成が喫緊の課題であり、長時間労働の是正や休日の確保に取り組まなければならない。適切な工期設定、平準化に事業費の確保と働き方改革につながる取り組みをお願いしたい」と訴え、働き方改革に向けた、休日や夜間作業の削減のほか、改修工事における余裕を持った工期設定を要望。

 県では「庁舎などでの停電を伴う作業では、平日の作業が難しい」としたものの、機会を捉えて各施設管理者に働き掛けを行うほか、工期設定については、設計段階で考慮するとともに、反映されない部分は変更協議で対応することを示した。そのほか入札・契約制度では、公表設計書の地域振興局閲覧室への設置や入札時の資料として建築の平面図、矩形図、仕上表の配布など細かい設計条件の明示を求めた。

 県は公表設計書について電子ファイルでの公表を検討するほか、詳細な条件提示は、データ量が膨大となるため提供の予定は無く。不明点は質問の形で対応する考えを示した。

 また協会側が本年度の活動に勉強会の開催や登録数目標を掲げて取り取り組むCCUSについては、県での検討状況を質問。星丈志副部長は「導入に当たっては、各企業のメリットや費用対効果を明確にする必要があり、各業界団体の理解を得ることが重要。引き続き検討したい」とし、CCUSの取り組みについては、「さまざまな方策に取り組むうちの一つ。費用対効果の部分で各団体の意見が分かれる。担い手確保にまずは週休2日やICT、建設業でのSDGsのPRなど、基本を徹底し、納得した上でCCUSを進めたい」と応えた。

【写真=働き方改革、CCUSに情報共有】

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