真岡市は14日、とちぎの道現場検証を実施した。石坂真一市長や嶋田寛副市長、松本茂県真岡土木事務所長、地元区長、学校関係者らが参加し、一般県道西田井二宮線の狭あい箇所(小林・東大島地区)を視察。石塚市長が改めてバイパス整備を強く求めたのに対し、松本所長は「来月にはバイパスルートなど計画の考え方を地元の方に示していけるよう前倒して調整したい」とスピード感を持って事業を進めていく考えを示した。
視察を前に石坂市長は「検証するのは昨年11月に地元区長から県に道路整備が要望された箇所であり、山前小学校からも通学路の危険箇所として報告された路線。一刻も早く県の力を借り整備を進めたい」とあいさつ。
松本所長は「西田井二宮線は石島地区の整備を進めており、年度内に開通する見込み。小林・東大島・物井地区は整備手順の関係からお待たせしている状況。石島地区の勢いを途切れさせることなく、整備に移れるよう本格的な調査を進めている。皆さんと検証し、整備促進に向けた大きな声にできればと期待している」と述べた。
現場検証では山前小学校前交差点付近を視察。市職員の現地説明の後、実際に児童が横断歩道を渡り西田井二宮線を避けて下校する状況を確認した。
事前アンケートでは安全確保のための歩道やバイパスの整備、車両の制限速度超過対策、大型車の通行制限などの意見が挙がっている。
要望区間は一般県道西小塙真岡線と主要地方道つくば真岡線を結ぶ延長5㎞。山前小学校や山前中学校の通学路ながら現況幅員は約5m(車道4m、路肩0・5m×2)と狭小。大型車の通行時には車両のすれ違いが困難であるとともに、歩道も未設置なため歩行者や自転車利用者が危険な状況となっている。
近年は交通量が増加しており利用者の安全確保のため、今年度の県議会県土整備委員会現地調査で重点要望箇所に位置付けられている。
視察後の意見交換会では、参加者が整備の必要性を再確認。石坂市長は「大変危険な箇所であることは間違いない。路線沿いには住宅もあるため、新しいバイパスを整備してもらい、子どもたちを含め地域住民が安全な通行を確保できるよう市も県と連携をとり整備を進めたい」
「どういう道路を造るにしても地権者の協力がないと道路整備は進まない。地元区長の力を借りスムーズに地権者との協力体制をとっていきたい」と総括した。