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千葉県農林水産部

投資的経費7・4%増の294億円/県農林水産部の21年度施策概要/水産総研C再編など推進

2021/09/17 日刊建設タイムズ

 県農林水産部は、2021年度版の「農林水産関係施策概要」をまとめた。それによると、同部の一般会計予算額(6月補正予算後)は530億7331万円で、20年度当初予算と比較して3・4%増となった。一般会計の投資的経費は対前年度当初比7・4%増の294億3070万円。投資的経費のうち、普通建設費は同2・3%増の237億516万円。主要事業では、水産総合研究センター再編整備事業、土地改良事業、漁港建設事業などに取り組む。

 各課別の予算額は①農林水産政策課121億9627万円(対前年度当初予算比3・2%減)②団体指導課9億730万円(同6・6%減)③生産振興課25億9388万円(同9・5%減)④流通販売課3億2461万円(同2・7%減)⑤担い手支援課21億9682万円(同30・2%増)⑥農地・農村振興課38億3453万円(同0・6%増)⑦安全農業推進課2億819万円(同13・1%増)⑧耕地課183億2689万円(同8・7%増)⑨畜産課26億9519万円(同110・7%増)⑩森林課35億9046万円(同4・6%増)⑪水産局水産課13億7946万円(同8・2%減)⑫水産局漁業資源課6億9332万円(同24・0%減)⑬水産局漁港課41億2633万円(同15・2%減)。

 主要事業のうち「水産総合研究センター再編整備事業」は、東京湾水産業を技術面から支える同センターの試験研究機能を充実強化するため、老朽化した施設の再編整備に取り組む。21年度は、事業費1億4757万1000円で、東京湾漁業研究所の実施設計や種苗生産施設基本設計等を実施する。事業費の内訳は東京湾漁業研究所の実施設計等7486万6000円、種苗生産施設基本設計等7270万5000円。

 また、土地改良事業174億1463万円、漁港建設事業40億1989万円、山地治山事業7億4608万円、森林整備事業3億6921万円などを計上し、事業を推進する。

 土地改良事業の内容は▽県営用排水改良事業28億4440万円▽経営体育成基盤整備事業21億8647万円▽農地防災事業22億5125万円▽直轄事業負担金39億3549万円。農地防災事業では、災害に強い農業農村の構築に向け、湛水被害を防止するための排水施設の整備や老朽化した農業用ため池の改修、地すべり防止施設の整備など、防災・減災対策工事を実施する。

 漁港建設事業は▽拠点漁港整備事業18億6010万円▽水産基盤ストックマネジメント事業15億5220万円▽漁港漁村基盤整備事業1億3000万円▽市町村営漁港建設事業8270万円▽漁港災害復旧事業1億500万円――を盛り込んだ。

 このほか、浜の活力再生プラン推進支援事業として、船橋市漁業協同組合が整備する新たな製氷・貯氷施設の整備を支援する。事業費は製氷・貯氷施設の実施設計、基礎工事費として3203万円を措置した。施設の能力は製氷施設が日産10t、貯氷施設が同20t。

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