記事

事業者
茨城県土浦市,茨城県石岡市,茨城県牛久市,茨城県つくば市

県南地域の文教施設まとめ/石岡の文化施設は基本計画案/土浦市博物館で大規模改修

2021/09/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 文教施設の整備計画まとめの第2回目は県南地域。土浦市博物館では2022年度、空調設備をメインとした大規模改修に取り掛かる。石岡市の新たな複合文化施設は、近く基本計画案が取りまとまり、来年度にPFI事業者の選定を計画。牛久市の中央生涯学習センターでは、大規模改修の第1期工事が着工。23年度以降に第2期工事を発注予定。つくば市では、カピオの舞台機構改修の1期工事が10月にも公告となるほか、来年度にアルスの大規模改修に着手する。

 【土浦市】

 ◆博物館大規模改修=1988年築、RC造地上3階地下1階建て、延べ2482・905㎡。老朽化のため、空調設備をメインに電気設備、給排水設備の改修のほか、屋上防水工事や照明LED化を実施する計画。

 実施設計委託料2031万7000円が9月補正予算案に計上されており、9月30日に予算案が承認されれば速やかに一般競争入札で発注となる。工事については2022年度に取り掛かる。

 【石岡市】

 ◆文化施設整備事業=石岡駅東の市有地(石岡1―19、A約7700㎡)に、市民会館ホールや図書館、児童館などの機能を複合させた、新たな文化施設を整備する。民間事業者が設計、施工、管理運営を担うPFIで進める方針で、2022年度に事業者を選定し、25年度の供用開始を目指す。

 現在は、㈱ブレインファーム(港区)が基礎調査に取り掛かっており、近く概算事業費などをまとめた基本計画案が策定されるようだ。同計画案を議会や住民に説明したあと、年内には事業者の公募に向けてサウンディング型市場調査を行う予定。

 【牛久市】

 ◆中央生涯学習センター大規模改修=1987年築、SRC造+RC造地上2階(地下1階)建て、延べ7365・8㎡(ホール棟4381・3㎡、展示ホール680・6㎡、講座棟2303・9㎡)について、第1~4期で大規模改修に取り掛かる。基本・実施設計は㈱若栁建築事務所(つくば市)が策定。

 本年度から22年度には、常磐建設㈱(龍ケ崎市)と㈱塚原建設(牛久市)のJVが第1期工事(屋上、外壁)を施工する。

 23~25年度は第2期工事(ホール棟天井や付随する舞台機構、舞台音響、舞台照明、空調)、26~27年度には第3期工事(ホール棟トイレや外構、第2期以外の舞台機構、舞台音響、舞台照明、空調)を計画。第4期工事は流動的。

 【つくば市】

 ◆つくばカピオ舞台機構改修=1996年開館、RC造4階建て、延べ9130㎡の複合文化施設。ホール(384席)の舞台機構改修を計画。

 工事は2期3カ年を想定し、1期工事の事業費として9月補正予算案には2カ年継続費1億4580万8000円を設定。議会の承認後、早ければ10月にも工事を公告する。2期工事は22~23年度に予定。設計については㈱岡野建築設計事務所(つくば市)がまとめた。

 ◆アルス大規模改修=1990年開館で、RC造地上2階(一部3階)地下1階建て、延べ6064・31㎡。中央図書館や多目的ホールなどで構成。

 外壁の劣化や雨漏りが確認されていることから、2022年度に屋根と外壁を全面的に改修する。設計はm・style一級建築士事務所(つくば市)が担当。


【空調設備をメインに改修する土浦市博物館】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら