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【文化を支える施設④県北地域編】文化会館3億で改修/24年に中郷一小長寿命化

2021/10/01 日本工業経済新聞(茨城版)

 第4回は県北地区で取り組む文化・教育施設の事業をまとめた。ひたちなか市では、文化会館の屋上防水および外壁改修を2022~25年度で計画。21年度は設計をまとめる。概算事業費は3億円。北茨城市の中郷第一小学校では、24年度から校舎Aを改修する。那珂市が進めている四中学区コミセン整備では、用地取得が完了し、実施設計をまとめている。工事は22年の早期に着手する見込み。大子町の交流拠点整備事業についても、22年度以降に設計と工事に取り掛かる。

【ひたちなか市】

 ◆文化会館改修工事=屋上防水および外壁改修を2022~25年度にかけて進める。事業費は2~3億円を試算。4カ年で部分的に雨漏りの発生している屋上やひび割れの発生しているタイル張りの外壁を工区を分けて改修する。工事の詳細な内容については㈱川上綜合設計(ひたちなか市)がまとめる。これまでに屋上ではシート防水を施工済み。

 このほか、本年度には大ホール舞台床の修繕を計画している。工事は11~12月に指名競争入札で発注する見込みで、工事は定期点検により休館する2月に行う。

 文化会館(青葉町1―1)は1984年に建築。建物の規模・構造がRC地上3階、地下1階建て、延べ床面積8842・31㎡。

【北茨城市】

 ◆中郷第一小学校長寿命化改修=24~26年度の3カ年で校舎Aの長寿命化改修を計画している。工事費は5億7600万円を試算する。まずは23年度に設計をまとめる。

 校舎Aは1981年に建設。規模・構造がRC造3階建て、延べ床面積3018㎡、旧耐震基準でIs値0・83。現況では、屋上で笠木のひび割れや防水層のよれ、ドレンの泥詰まりが見られるほか、外壁ではひび割れ、柱型コンクリートの欠損が発生している。

 また、校舎C(82年建設、RC造3階建て、延べ床面積1007㎡)の長寿命化改修については2026年度に設計をまとめ、27年度の工事を予定している。

【那珂市】

◆(仮称)四中学区コミュニティセンター整備事業=第四中学校区(菅谷地区)のコミセン整備に向けて、本年度は実施設計を㈱桜設計事務所(水戸市)がまとめる。22年度初旬には、敷地の造成工や本体工、外構工に取り掛かり、23年度の供用開始を見込んでいる。

 建設予定地は、かわねや菅谷店(菅谷3305―1)の東側で、菅谷字般若西2955―1ほか5筆(地番)。敷地面積は9480・89㎡。市では、このほど市土地開発公社から契約金額1億6878万6037円で用地を取得した。

 建物概要はRC造2階建て、延べ床面積1801・41㎡(1階1214・52㎡、2階586・89㎡)。建物南側には、アスファルト舗装の駐車場162台を確保する。整備面積は6095・92㎡。歩道はインターロッキング舗装で1761・53㎡。外構工事では敷地外周への植栽797・03㎡を整備する。

【大子町】

 ◆交流拠点整備事業=JR常陸大子駅前に交流拠点を整備する。建設予定地は、文化福祉施設「まいん」に隣接する旧ゲームセンター跡地で敷地面積は約130㎡。21年度は、牛木建設㈱が既存建屋を解体し、22年度以降に設計と工事に取り掛かる。

 建物は3階建て、延べ床面積240㎡規模を見込んでおり、地元特産品を飾る展示ブースやミーティングルームなどを備え、隣接する文化福祉施設の補完的機能を持たせる。

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