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(社)長野県建設業協会松筑支部,建設業労働災害防止協会長野県支部松筑分会

安パトに職安参加/現場を知り就労支援さらに推進

2021/10/02 長野建設新聞

 県建設業協会松筑支部と建設業労働災害防止協会県支部松筑分会(深澤信治支部長・分会長)は9月29日、本年度第1回目の工事現場安全パトロールを開催した。松本労働基準監督署や県松本建設事務所、松本地域振興局に加え、今回初めて松本公共職業安定所の職員も参加。現場の安全管理体制を確認しながら、事故防止を啓発した。

 今回、職安からは3人が参加。官民一体で建設業の担い手確保の取り組みが進む中、就労支援の窓口である職安も現場の状況を知ることで、求職者に対するより丁寧な説明につなげるのが狙い。

 松筑支部会館で行われた出発式で平林慶則副支部長・副分会長は「ことしは労働災害が多く発生していると聞く。幸い管内において会員の大きな事故は発生していないが、冬場に向けて作業環境が悪くなる。無事故・無災害を続けられるよう現場を見ていただき、良い点は褒め、改善点はしっかりと指示してほしい」とあいさつ。

 松本労基署の笠貴裕労働基準監督官は「けがをしやすいところ、危険なところがないかという視点で指導をお願いしたい」と求めた。

 パトロールでは総勢34人が3班に分かれ合計7カ所を巡回。現場担当者から説明を受けながら、念入りに安全管理体制を確認した。パトロール後には松筑建設会館に戻り反省会を開催。良い点・悪い点の情報を共有し、各社に持ち帰り今後に生かすことを確認した。なお11月2日には、今回のパトロールの結果総括と講演会の開催を予定。災害防止と現場の安全管理の徹底を広く浸透させる。


■松建の藤本所長「災害対応に感謝」

 また、出発式には松本建設事務所の藤本済所長が駆け付け、8月大雨の対応に感謝を述べた。藤本所長は「どうしてもお礼を伝えたく貴重な時間をいただいた」と切り出し、発災当時の状況を振り返りながら「皆さんの力がなければ地域の安全・安心を守ることができなかった」と謝意を表した。

 さらに「強靱化5か年加速化対策に加え、災害復旧が本格化すれば、相当の工事量が続く。これまで同様、協力体制を継続していただきたい。また災害復旧では危険な状況もあると思う。県土の安全・安心は皆さんの安全があってこそ。現場が安全であるようご尽力をお願いしたい」と述べた。

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