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国土交通省北陸地方整備局(港湾空港)

若手技術者が最先端事例で勉強会

2021/10/05 新潟建設新聞

 北陸地方整備局港湾空港部と日本埋立浚渫協会北陸支部は、9月30日に若手技術者を対象とした勉強会を開いた。港湾工事でのICT技術の導入や遠隔臨場、BIM/CIMの取り組みなど最先端技術に関する講義が行われた。

 講義ではGi-CIMを活用し地盤改良工事における「見える化」に取り組んだ五洋建設や東洋建設でのICT技術によるブロック据付工および遠隔臨場など、最先端技術を活用した工事事例を説明したほか、港湾技術コンサルタンツ協会のCIM委員長を務めるエコーの片山昭常務がBIM/CIMを用いた設計の概要や手順を解説。また北陸地整港湾空港部の宮丸克巳事業計画官は、国土交通省でのi-Constructionの取り組みと小樽港で近代港湾土木の礎を築いた廣井勇博士について紹介した。

 日本埋立浚渫協会北陸支部の川﨑博之支部長は講義を通じて「土木の基本的な技術自体は大きく変わっていない。その中で生産性を向上させるためのi-ConstructionやICT、BIM/CIMの活用は、若手が今後、大きく発展させてくれると期待している」と語った。

 北陸地整港湾空港部と埋立浚渫協会北陸支部は、2013年度に共同で「北陸の港湾空港の活性化に向けた検討会」を立ち上げ、若手技術者の育成・確保、契約手続きの効率化、施工・品質確保の改善等の共通課題に対し検討を進めており、毎年、勉強会や技術発表会を開催している。伏木富山港湾事務所や金沢港湾空港整備事務所、敦賀港湾事務所とテレビ会議で結び、官民の若手技術者から元・若手技術者まで合わせて150人が参加した。

【写真=最先端技術を学ぶ】

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