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県央・鹿行文教施設まとめ 行方市は文化会館大規模改修に着手

2021/10/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 県央・鹿行の文化・供用施設をまとめた。行方市は3~4億円を投じ、文化会館の大規模改修に取り掛かる。2022年5月ごろの発注を見込む。同年6月議会での本契約の可決を得たい考え。茨城町では涸沼沿岸に駐車場を整備。23年度早期の工事発注を目指し、12月にも実施設計業務を委託する。鹿嶋市においては宮中地内に歴史資料館の建設を進める。23年度の供用開始を見据え、22年度10月ごろに工事を発注したい考え。潮来市は延方児童クラブの屋根防水工事に着手する。


【行方市】

 行方市生涯学習課は、3~4億円を投じ文化会館の大規模改修を行う。2022年6月の議会において本契約の可決を得たい考え。同年5月ごろの工事発注を見込む。年度内に㈱須藤隆建築設計事務所(土浦市)が実施設計を策定する。23年8月の開館を目指している。

 内容としては大ホール吊り天井(石膏ボード540㎡程度)を耐震化する。アングルを組み、躯体と一体化した吊らない天井を構成する。施設の音響が評価されているため、現在の形状を再現できるように検討している。あわせて音響・照明・空調設備も更新する。


【茨城町】

 茨城町は涸沼沿岸で駐車場整備を計画している。23年度早期に工事を発注し、同年秋ごろの完成を目指す。基本・実施設計費に576万4000円を措置。遅くとも12月に実施設計業務を委託する。

 整備する場所は涸沼湖畔北側の敷地約5000㎡。環境省が建設する水鳥・湿地センターの駐車場として約80台分を確保していく。


【鹿嶋市】

 宮中地区のにぎわい創出を進める鹿嶋市は、宮中地内で歴史資料館の整備に取り掛かる。23年度の供用開始を目指し、アトリエ10一級建築士事務所(鹿嶋市)が設計をまとめる。工事は22年10月ごろに一般競争入札を公告する。

 建物は1000㎡の敷地に地上3階一部2階を建築。既存の3階建物に隣接する形で2階建てを新築する。展示方法や歴史に関する専門家の助言を参考にしながら整備を進めていく。


【潮来市】

 潮来市は延方学童クラブ(小泉2090)の屋根防水工事を計画している。工事費として約600万円を措置。近く発注するもよう。発注方法については明らかにしていない。

 施設規模を見るとRC造平屋、床面積623㎡。建築から30年以上が経過し、雨漏りや劣化がみられることからシート防水加工を施す想定。設計を響建築設計事務所㈱(中野区)が9月末までの納期でまとめた。



【写真=大規模改修に着手する行方市文化会館】

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