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国土交通省湯沢砂防事務所

一層の対策展開を/労働災害防止大会開催

2021/10/07 新潟建設新聞

 北陸地方整備局湯沢砂防事務所工事安全対策協議会(会長=鈴木啓介湯沢砂防事務所長)は9月30日、2021年度湯沢砂防事務所建設労働災害防止大会を開催した。湯沢町公民館に集まった20人の発注者らと受注者90人がオンラインで情報を共有し、事故ゼロに向けた意思疎通を強化した。

 最初に鈴木会長があいさつし「建設業の皆さんには災害の時は主役として協力してもらい、これは不変で若者に引き継がれていくもの。これからは雪の現場となる。事故の無いよう一層の安全管理をお願いしたい。労災ゼロ達成のため引き続き安全施工をお願いする」と協力を要請した。

 安全講話では小出労働基準監督署の井本守昭監督安衛課長が安全帯の構造規格変更、溶接ヒュームの発ガン性に伴う健康診断の実施、石綿対策の規制強化について注意点を解説した。

 安全管理優良受注者の紹介では井口建設工業の井口和成社長が表彰状を披露。続く安全スローガン表彰では、最優秀賞に選ばれたフクザワコーポレーションの齊藤順一氏の作品「基本作業、慣れたころに落とし穴、安全意識をもう一度」が読み上げられた。

 また9月13日に小出労働基準監督署、協議会役員ら18人で行った特別合同安全パトロールの結果報告も行われた。北ノ入川第一号砂防堰堤その4工事(種村建設)、高棚川丈量砂防堰堤外工事(カネカ建設)の2工事について、湯沢砂防事務所が良かった点と指摘事項に触れ、安全掲示板の位置改善、バックホウの施錠、工事搬入路の敷き鉄板の浮きの是正などの改善を求めたいとした。

 受注者による安全宣言は笛田組の川嶋凌現場代理人が務め、国土強靭化5カ年加速化対策の一環としての砂防工事の重要性、コロナウイルス対策や担い手確保、週休2

日制導入などの課題に向き合いながらの工事に対し、一層の労災防止策を展開する決意を述べて閉幕した。

【写真=参加者が安全宣言に注目】

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