県烏山土木事務所は、都市計画道路3・5・2号山手通り屋敷工区(那須烏山市)の詳細設計に着手する。山手通りは烏山高校前の主要地方道宇都宮那須烏山線の県道区間約500mと市役所烏山庁舎前の市道区間約400mが連続。幅員や法線の検討を一体的に行う必要があるため、市と共同で整備を推進。詳細設計は11~12月頃に市道と合わせて約900m区間を委託する方針。2022年度は地元説明や必要な都市計画変更手続きを予定。23年度の事業着手を目指している。
県道区間は那須南病院前交差点から烏山高校北側の交差点まで。全幅約9mの2車線道路で片側に狭い歩道が設置されている。
市道区間は那須南病院前交差点から市役所庁舎南側の県道宇都宮那須烏山線との交差点まで。県道区間より幅が狭くセンターラインや歩道が未設置。
市の中心部と国道294号を連絡するため車の通行が多く、市役所庁舎付近には見通しが悪い屈曲箇所も存在。通学する生徒のみならず車の安全な通行に支障を来している。
都市計画決定された幅員は15m。両側への自転車通行帯や2・5~3mの歩道の設置を想定。詳細設計では市道区間を含め総幅員や幅員構成、法線を市と検討する。
市の中心部に位置し、市役所庁舎や広域拠点病院が立地していることなどを踏まえ、道路の拡幅整備と併せて電線類を地中化することも検討していく。
県道や市道との交差部では、那須南病院前交差点と市役所前の市道(都市計画街路八雲通り線)との交差点に付加車線の設置が必要と見られ、交差点部を含めた幅員の見直しなどの都市計画変更手続きが進められる見通し。
山手通りは烏山市街地の西側を南北に通る都市計画道路で1960年に決定された。起点は国道294号野上交差点付近の市道野上金井線(野上)、終点は烏山高校北側の交差点(中央3丁目)で総延長は3160m。
9月にはとちぎの道現場検証が行われ、川俣純子市長や住民、学校関係者らが現地の危険な状況と整備の必要性を確認した。測量業務は20年度に格和測量設計(矢板市)が担当した。