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栃木県芳賀農業振興事務所

芳賀農振、年内に工事5件発注、稲毛田で舗装、さく井、揚水機工、本沼は暗渠排水、菅又のポンプ修繕

2021/10/09 日本工業経済新聞(栃木版)

 県芳賀農業振興事務所は、今年度下期の県営農業農村整備事業の執行方針をまとめた。工事は5件を発注。県内初の農地中間管理機構関連農地整備の稲毛田地区(芳賀町)はさく井工を10月、舗装工を11月、揚水機設置工を12月をめどに発注。小泉・本沼地区(益子町)は本沼の暗渠排水工を10月に指名通知し、菅又揚水機場(茂木町)の揚水ポンプ整備を10月にも発注する。調査は新規の茂木地区(茂木町)で中山間地域総合整備の計画策定に向けた基礎調査を進める。

 今年度事業費は調査を含む7地区で14億5500万円。農地整備の圃整工は稲毛田や小泉・本沼のほか、椎谷(市貝町)、芳賀町北部第2の4地区で予定する工事を発注済み。面整備を推進していく。

 稲毛田は全体面積21・5ha。事業期間は2020~23年度。総事業費は3億5000万円。昨年度に約10haの整備を完了させ、産地パワーアップ事業などによるナシ団地の資材購入や露地野菜生産への企業参入を支援した。

 今年度事業費は圃整工分を含め1億7000万円。用水を確保するさく井工、揚水機設置工は地区の中央部の1カ所で実施する。

 道路幅員は大型の農業用機械に対応できる6mを基本とし、アスファルト舗装で荷傷みを防止する。舗装の計画延長は1829m。今年度は約200mの工事を発注。来年度に約1600mの工事を発注し、事業を完了させる。

 小泉・本沼の暗渠排水工は水田の本沼地区の全域約12haで実施。発注規模5000万~1億円未満の指名競争入札を予定。来年度は畑地の小泉地区で圃整工、2023年度は付帯工事の実施を想定。今年度事業費は3億5000万円。

 基幹水利施設ストックマネジメントの芳賀台地2の今年度事業費は1200万円。菅又揚水機場の揚水ポンプ3台のうち2台を補修しており、金属抵抗器2基を更新する。

 今年度着工の芳賀町北部第2の全体面積は204・9ha。役場などがある市街地の周囲に広がる五行川の両岸、市の堀用水右岸の農地が対象。2019年度に事業着手し、換地計画原案作成や地元の同意などの準備が整ったことから「道の駅はが」の北側、五行川左岸の22haで工事を開始する。総事業費は約29億7000万円。

 椎谷は来年度に残る圃整工を予定するほか、暗渠排水工の実施を見込んでいる。

 調査地区は農地整備の里西・星の宮(益子町七井、塙)の約45haで計画設計を推進。来年度に計画を樹立する予定。

 茂木は町内での水路や農道、圃場などの整備要望を踏まえ、施設の現況などを把握。合意形成を図りながら23年度に計画をまとめ、24年度の事業化を目指していく。

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