佐野市は８日、市文化会館リニューアルに伴う事業者選定アドバイザリー業務委託の公募型プロポーザルを公告した。参加表明書を２０日まで受け付け、提案書の提出期限は１１月１２日。プレゼンテーション審査を経て１２月上旬に契約を締結する。提案限度額は３０１０万円（税込み）、最低制限価格は設定しない。履行期間は契約締結日から２０２３年９月２９日まで。

　大規模改修工事や運営主体となる民間事業者（特別目的会社）の選定と業務上必要な手続きを支援。主な参加資格は「市物品等競争入札参加資格者名簿のＳ０２コンサルティング登録者」「過去５年間に公共施設のＰＰＰ／ＰＦＩ事業者選定支援の元請け完了実績」。

　業務内容は①事業スキームの精査②実施方針と要求水準書案の作成・公表③財政負担額の算定（予定価格設定、特定事業選定）④募集要項の作成⑤選定基準と様式集の作成⑥契約書作成⑦質問や意見への回答作成⑧審査委員会の運営⑨契約交渉。

　特定テーマは「競争性を高め、民間ノウハウを引き出す事業者の公募プロセス」「最適な提案の評価方法と契約留意事項」の２つ。企画提案書は任意様式のＡ４判縦で両面使用１０ページ（５枚）以内。ただし表紙、目次は含まず。業務委託一式の見積書を添付する。

　１００点満点で審査。第１次審査は３５点（企業・実施体制・実績評価）、第２次審査は提案力４５点、プレゼンと見積額各１０点。提案者が１者の場合は基準点（６０点）を満たした場合に選定。参加表明書は持参または郵送、提案書は市文化立市推進課に持参する。

　市文化会館リニューアル事業（浅沼町５０８－５）のスケジュールは２３年９月下旬に事業契約、２６年９月下旬に施工完了の予定。２４年１０月～２６年９月の間は休館する。総敷地面積は３万２０６３・９３平方ｍ。駐車場は４８８台を収容。用途地域は工業地域。

　建物はＳＲＣ造地下１階地上３階建て延べ床面積７５４０・３７平方ｍ（建築面積５２２７・３７平方ｍ）。１９７９年６月に完成し、築４２年が経過する。大ホールは１２１６席、小ホールは３０６席、展示室２部屋、会議室６部屋、和室２部屋を備える。

　２０年度は施設劣化とＰＦＩ導入可能性調査を八千代エンジニアリング関東センター（さいたま市）に委託した。業務内容は長期修繕計画、官民役割分担、リスク分担、事業スキーム、民間事業者参入意向調査、財政縮減効果、事業手法を総合的に評価した。