長岡市で5日、降雪期に向けた消雪パイプの点検・調整作業が行われた。発祥の地、坂之上町一の路上に集まった市の職員20人が工具を手に、ノズルに詰まった汚れの除去や散水距離を20cmに保つ調整作業に汗を流した。
市内を網羅する市有消雪パイプの延長は358㎞。長岡の風物詩として定着したこの作業は11月下旬まで続き、安全・安心な冬の道路通行の一翼を担う。
作業には、このほかにも井戸、取水ポンプの作動確認、制御盤や降雪感知器の点検が含まれ、職員らは次々と手際よく作業を進めていた。
長岡市内に敷設されている消雪パイプの総延長は993㎞(国管理32㎞、県管理169㎞、私有434㎞)に上る。
道路管理課の渡辺浩課長補佐によると「消雪パイプの総延長は微増」で、全区画の予約分譲が決定した長岡北スマート流通産業団地は「団地の組合が消雪パイプを布設する。大雪などで要請があった場合は機械除雪を入れる予定」と話した。
一方、制御盤の下側に貼られている銘板にも言及。「古くなっていた銘板を昨年新しく換えた」と述べ『消雪パイプ発祥の地・ここは昭和36年に初めて道路に消雪パイプが設置された場所です』と彫り込まれた黒色の銘板を紹介した。
石黒昭弘道路管理課長は「冬期間の車両、歩行者の安全な通行をしっかり確保したい。昨冬のような短期間での集中的な大雪では、消雪パイプが一斉に稼働して地下水が低下した。市民の皆さんには節水をお願いしたい」と話した。
【写真=ノズルを点検した、新しくなった銘板]