県農林部は22日、県庁庁議室で第14回本多静六賞の表彰式を行った。今回は、東吾野女性林研「ときめ木」会長の栗原慶子氏が選定された。

　大野元裕県知事は「女性初の受賞となった。男性中心だった林業界において、多大な功績をいただいた。林業における女性の地位向上、男女共同参画の推進にも大きな力を尽くしてこられた。豊かな緑を保全し、未来につなげていく」と述べた。また、栗原氏は「光栄な賞をいただくことができたのは身に余る光栄。大変なことはいろいろあったが、全国の仲間が励ましてくれた。これからも元気なうちは、奮い立って活動していきたい」と気持ちを新たにした。

　同賞は、森林に関する学術研究や実践活動に尽力し、森林や公園の造成などを通じ、社会に貢献した日本初の林学博士の本多静六博士の精神を受け継ぐ個人または団体を対象に表彰している。授賞理由は▽地域活動による山村地域の活性化に貢献▽林業女性の組織化を推進▽林業における男女共同参画を推進――が挙げられている。

　なお、同賞の表彰式は埼玉県造園業協会、埼玉県木材協会などが後援している。

【写真＝栗原氏（中央）が選定された（右から２人目が大野知事）】