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栃木県市貝町

市貝町幼老複合施設の予定地、杉山地区の県道沿いに、概算3.6億円 22年度着工目指す

2021/11/02 日本工業経済新聞(栃木版)

 市貝町幼老複合施設民営化新設創造委員会は、杉山保育所(杉山692-1)の移設に伴う町北部地区幼老複合施設の建設予定地を杉山地区の一般県道黒田市塙真岡線沿いに決めた。今年度は建設予定地の農振除外手続きを進め、認可後に地域住民への説明会を開催し用地取得に入る。複合施設の設置・運営は社会福祉法人敬愛会(那須烏山市滝田1867-3、滝田勇人理事長)による民設民営。機能ごとに1棟ずつの建設を想定しており、事業費は概算で約3億6000万円。早ければ来年度に着工。2024年4月の開園を予定している。

 建設予定地は主要地方道宇都宮茂木線市貝バイパスの役場北交差点を北上した運送会社北側の農地。敷地面積は約9000平方m。黒田市塙真岡線沿いの複数の候補地から選定した。町こども未来課によると今年度末に農振除外の認可が得られれば、地元説明会後に用地測量や不動産鑑定士による査定を実施し、用地取得費を来年度当初予算に計上する予定としている。

 建物は保育園、老人デイサービスセンター、就労継続支援施設、放課後等デイサービス事業所で4棟の建設を予定。

 保育園は杉山保育所の継続的な運営を目的としており定員は30人。老人デイサービスセンターはサロン型とリハビリ特化型で定員19人。放課後等デイサービス事業所は障害児の学童保育で定員20人。

 就労継続支援施設は、一般就労が難しい障害者を対象としたA型事業と長時間の就労が困難な障害者を対象としたB型事業で定員は各10人。いずれも食事の提供ができるカフェの営業などを予定している。

 移設する杉山保育所は1985年の完成。木造平屋建て延べ床面積439・71平方m。敷地面積2329平方mの借地。建物は雨漏りなど老朽化が著しいため新施設の整備に併せて解体撤去。更地にし土地所有者に返還する。

 町は3月に杉山保育所の移設に伴う幼老複合施設の民営移管先法人として敬愛会を選定。民設民営化を進めるにあたり、児童保育の継続と高齢者が身近な地域で健康で明るい生活を送ることができるよう「町幼老複合施設民営化新設創造委員会」を設置し、6月から協議を重ねてきた。

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