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千葉県県土整備部

1期約4haを埋め立て/県県土整備部港湾課/千葉中央地区の埠頭再編/延長250mの護岸設計

2021/11/04 日刊建設タイムズ

 県県土整備部港湾課は、千葉港貨物ヤードの狭あい化などを解消するため「千葉港千葉中央地区埠頭再編事業」を実施する。新たに千葉中央埠頭と出洲埠頭の間の船だまり部分約27haを埋め立て、コンテナ貨物および自動車のヤードを拡張するとともに、貨物の種類別にヤードの集約化を進める。第1期として約4haを埋め立てた後、埋め立て地を暫定活用しながら第2期以降の埋め立てを進める予定。

 2021年度は、第1期の埋め立てに向けた護岸設計を実施する。護岸は千葉中央埠頭と出洲埠頭の間に設置し、延長約250mを見込む。県千葉港湾事務所が第3四半期に指名競争入札で委託業務を発注する。

 

 出洲2号・3号物揚場改修

 

 このほか、中央埠頭内貿物揚場改修・防波堤新設事業、出洲2号・3号物揚場改修事業を実施する。

 中央埠頭内貿物揚場改修・防波堤新設事業は、埋め立て地に係留する官公庁船の移転先となる中央埠頭内貿物揚場の改修工事および防波堤の新設のための調査・設計を実施。出洲2号・3号物揚場改修事業は、埋め立て予定地に係留するタグボートの移転先となる出洲物揚場改修のための詳細設計などを実施する。

 出洲2号物揚場の改修については、県千葉港湾事務所が詳細設計を三井共同建設コンサルタントに825万円(予定価格1038万円)で委託した。延長は約200m。設計完了後、22年度に着工する予定。

 出洲3号物揚場の改修については、予備設計を八千代エンジニヤリングに1327万円(予定価格1669万円)で委託した。延長は約100m。22年度に詳細設計を実施し、その後、着工する予定となっている。

 さらに、内貿物揚場波除堤実施設計を大日本コンサルタントに1440万円(予定価格1802万円)で委託。堤防の延長は約30m。また、3号物揚場前面土質調査を技研基礎に委託している。2号物揚場前面土質調査は4日に開札する。

 再編事業の事業費については、6月補正予算において、港湾整備事業特別会計で埋め立てのための詳細設計等に6000万円を計上。一般会計においては中央埠頭内貿物揚場改修・防波堤新設事業7020万円、出洲2号・3号物揚場改修事業7000万円の総額1億4020万円を措置した。

 同事業は、18年11月に改訂した千葉港港湾計画に基づき、千葉港貨物ヤードの狭あい化などを解消するため、国と協力して千葉港の埠頭再編整備を進めるもの。

埋め立て後の完成イメージ

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