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千葉県君津市

構造品質研に委託/小糸公民館ほかSRF設計/君津市

2021/11/05 日刊建設タイムズ

 君津市は、SRF工法による補強を予定する小糸公民館と小櫃公民館の実施設計業務を「小糸・小櫃公民館軸耐力補強工事実施設計業務委託」として、随意契約により構造品質保証研究所(柏市若柴178―2)に委託した。契約日は10月11日。契約金額は806万5000円(消費税込み)。履行期間は10月12日から2022年1月31日まで。また、鉄骨ブレースによる補強を計画する周南公民館の実施設計については、委託手法や委託時期を検討している。

 小糸公民館(糠田55)、小櫃公民館(末吉128)、周南公民館(大山野126)の3館については、一部に構造耐震指標(Is値)を下回る箇所があるため、応急的な耐震対策を実施する方針。施設の安全性を確保した上で、再整備に向けた検討を進めることとしている。

 このため、9月補正予算において実施設計費1324万9000円を措置した。工事費については、設計の状況を見ながら予算計上の時期を検討する。

 小糸・小櫃公民館で実施するSRF工法は、高延性材のベルトやシートを高靭性接着剤で構造物の柱や壁に巻き付け補強を行うもの。

 小糸公民館は敷地面積9835㎡で、1971年の建設。建物はRC造2階建て延べ1371・24㎡。小櫃公民館は敷地面積6613㎡で、74年の建設。建物はRC造2階建て延べ1175・76㎡。周南公民館は敷地面積1万2484・06㎡で、73年の建設。建物はRC造2階建て延べ841・87㎡。

 3館に関しては、清和公民館(西粟倉57)とともに「社会教育施設の再整備基本計画」において再整備を行う方向性が示されており、1期で清和公民館、さらに2期で小糸公民館、小櫃公民館、周南公民館を進める。

 また、同委員会が2020年度にまとめた「公民館等個別施設計画」では、小糸公民館、小櫃公民館、周南公民館は建て替え、清和公民館については複合化することとした。

 清和公民館は、旧秋元小学校複合整備事業として整備する施設内に配置することが決まっている。小糸公民館ほか3館については当面、応急措置を実施。再整備については、次期総合計画との整合を取りながら、21年度に策定する社会教育施設の再整備基本計画の第2期プランの中で方向性を示す。

 小櫃公民館については小櫃診療所が新耐震基準前の施設となっているため、再整備に際して複合化も視野に検討し、次期総合計画の中で位置付ける方向で検討する。

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