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埼スタ芝更新、県が着工を1年延期

2021/11/05 埼玉建設新聞

サッカー協会の要望に応える


 県が、埼玉スタジアム2〇〇2(さいたま市緑区美園2-1)のメインピッチと第2グラウンドの天然芝張り替え工事を1年延期する方針を決めた。日本サッカー協会の要望を受け、当初想定してた工事期間を来年のワールドカップ(W杯)アジア最終予選のために開放する。

 県は、ピッチのコンディション不良が目立ってきた埼スタの全面的な芝更新を以前から計画。宮城県内で育成した天然芝を近く切り出し、2022年3月までに埼スタに移設する行程案を立てていた。

 同じ時期に埼スタでW杯最終予選を開く予定は当初なかったが、サッカー協会から急きょ要望があった。県議会も柔軟な対応を知事に求めていた。

 芝張り替えの施工業者はプロポーザル方式で選定済み。日本体育施設関東営業所に決まっている。公園スタジアム課によると、業者の選び直しはせず、同社に施工を任せる考え。再設定後の工期は23年12月~24年3月ごろが予定され、予算執行の繰り越しを議会に今後諮る見通し。

 来年まで延びることになった芝育成・管理の費用負担は、サッカー協会側と調整する。管理業務は現在の事業者(東光ローンコンサルタント・星造園土木・東日本復興芝生生産事業JV)と継続の方向で協議し、追加の予算措置を行う。

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