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群馬県太田市

太田市は消防本部・西部消防署の建て替えを2022年度から

2021/11/06 群馬建設新聞

太田市は太田市消防本部西部消防署(分署)(新田金井町607)の建て替えを2022年度に計画している。このほど工事費が既存庁舎解体を含めて、2カ年で4億9926万8000円となることが明らかとなった。新施設としては、庁舎および震災対応救助訓練施設を建設する。

工事費の内訳は22年度が建設工事および設備工事などで3億4179万円、23年度は既存施設解体工事、外構工事は1億5747万8000円となる。設計は年度内に完了させ、22年度に敷地内で工事着手。22年度は既存訓練塔の解体工事などを主に行い、23年度に分署新築工事を本格化、2カ年で工事を完了させる。完了次第、既存の事務棟を解体する流れ。

建設する庁舎はS造2階建て、延べ床面積は1000㎡程度。震災対応救助訓練施設はS造平屋、床面積300㎡程度となる。

分署の新築工事は沢野分署以来で、同工事は建築、電気設備、機械設備の3分離の一般競争入札で公告している。建物規模が同程度となるため、同様の工事発注方式が想定される。

新たな事務棟は通常の分署機能とともに個室の仮眠室や女性専用室などのプライバシーに配慮した部屋も整備する方針のため、既存の分署よりも広くなる。

西部消防署の敷地面積は3768㎡。事務棟は1988年に建てられ、S造2階建て、延べ床面積は711㎡。訓練塔はS造3階建て、延べ床面積は183・19㎡。

建て替えにあたって基本構想は業務委託を行わずに、市内部の検討でまとめた。

2020年9月に完成した桐生市消防本部桐生消防署東分署、18年度に竣工した前橋市消防局南分署城南分署を参考にするため、視察を行っている。

同市の消防本部で建設から年数が経過しているのは00年建設の尾島分署(粕川町432-1)。財政状況も見極めつつ、機能維持を図る。同分署は敷地面積5864・73㎡。事務棟はS造2階建て、延べ床面積1140・94㎡、訓練塔はS造6階建て、延べ床面積424・76㎡。

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