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山梨県中央市

中央市の市民体育館は木造 23年度に実施設計方針

2021/12/04 山梨建設新聞

 中央市の田中久雄市長は先月の会見で、新しい市民体育館を木造とする方針を明らかにした。田中市長は「温かみのある施設にしたい。最近は大型の木造建築も進んでいる。耐震性、耐火性を確保した木造施設にする」と話した。実施設計を2023年度に行い、24年度着工を目指す。

 基本設計は2018年度に山形一級建築士事務所が作成。鉄骨造の床面積1750㎡ほどで設計していた。空調は基本設計では入っていなかったが、感染症対策として実施設計では設置を検討する。

 建設地は布施地内に整備中の防災公園内だが、用地取得の遅れにより、財政計画を踏まえた整備スケジュールの見直しが必要となった。22年度に都市公園の整備が完了。23年度には田富北小の建設も終わる見通しで、24年度に市民体育館の建設に着工する計画を固めた。

 木造にすることで林野庁の補助金を活用できる可能性がある。基本的に年度内完成が補助条件となるため工期確保の問題はあるが、市の持ち出しは鉄骨造に比べ少なくなるため財政上のメリットは大きい。

 旧市民体育館は田富北小建設に伴いすでに取り壊され、代替施設として旧田富北小体育館を使用している。

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