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栃木県栃木土木事務所

栃木土木、おもちゃのまち工区、5交差点に付加車線、1200mを拡幅し電共整備

2021/12/04 日本工業経済新聞(栃木版)

 壬生町の都市計画道路3・3・901号おもちゃのまち下古山線(主要地方道羽生田上蒲生線)1200mの拡幅改良が、国庫を充当して2022年度から本格的に動き出す。現況幅員18mの4車線を都市計画決定の25mに拡幅し、交差点5カ所に付加車線を確保して渋滞緩和を図る。同都市計画道路は次期無電柱化推進計画に位置付ける予定。県栃木土木事務所によると、現在進めている予備設計の成果を踏まえ低コスト手法などコスト縮減に努めたいとした。予備設計はダイミック(宇都宮市)が担当している。

 事業区間は若草町工区の東進に当たり、商業施設や住宅団地が立地しているほか、沿道南側には六美町北部土地区画整理事業が進められ、交通需要の増加とともに更なる渋滞悪化が見込まれている。

 加えて、大型商業施設のコストコの進出が決まり、土地区画整理事業による新設の都市計画道路や街路などを含め新たな交差点を整備するもの。

 右折レーン設置による渋滞緩和を計画する交差点は、東側から既存の町道、土地区画整理事業により新設する都市計画道路3・5・904号六美東通り、カインズとコストコの間に位置する新設の街路、イオン入り口、新設の都市計画道路3・4・8号六美吾妻線の5カ所。

 25mの幅員構成は、車道3・25m×4、中央帯4m、自転車通行帯1m×2、歩道3m×2とし、5交差点では中央帯3mを活用して付加車線を確保する。

 流末を処理する雨水対策では、土地区画整理事業で整備する調整池を活用する計画。道路詳細設計は、栃木県用地補償コンサルタント(栃木市)が担当した。

 県は今年度末、県国土強靭化地域計画に幹線道路の無電柱化箇所として位置付けるほか、県無電柱化推進計画にも防災の観点から必要な道路として位置付ける見通し。電線類を地中化して防災機能を高め、緊急輸送道路や重要物流道路として平常時・災害時を問わない安定的な輸送を確保し、良好な街並み景観の創出を図る。低コスト手法では、浅層埋設や小型ボックスの活用などによりコスト縮減を図るとした。

 おもちゃのまち工区は、事業化の22年度に用地調査に着手。23年度からの用地買収に備え、24年度には工事に着手する計画。総事業費は27億円を試算。内訳は、測量設計費1億円、用地補償費10億円、工事費16億円。

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